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【麻布中の国語で合格点をとるための必勝戦略】
こんにちは!ヨミサマ。編集部です。今回は麻布中学校の国語について、こちらの記事で解説していきます!
麻布中学校といえば、男子御三家の一角を占める、中学受験ではトップクラスの名門校です。
麻布中学校の入試科目の中でも国語は、7,000〜9,000字にも及ぶ長文の物語文が出題され、ほぼすべてが記述式の問題で構成されています。
国語は非常に高い難易度を誇り、受験生の中でも差がつく科目なので、合格を勝ち取るためには膨大な学習量が求められます。
この記事では、そんな高難易度の麻布中学校国語の
- 問題形式
- 合格点
- 問題傾向
- 実際に出題された問題
- 合格までの具体的な対策方法
などについて徹底解説をしていきます。
「麻布中の国語で合格点をとるための必勝戦略」
一緒に立てていきましょう🔥

目次
実は特殊な、麻布中学校の国語の問題形式
対策を立てるために、まず麻布中学校の国語の問題形式を分析しましょう。
各科目の試験時間と配点は以下のようになっています。
| 配点 | 試験時間 | |
|---|---|---|
| 国語 | 60点 | 60分 |
| 算数 | 60点 | 60分 |
| 理科 | 40点 | 50分 |
| 社会 | 40点 | 50分 |
この得点配分を見ても、国語が麻布中学校の入試の中でも重要視されていることが分かりますね。
これを逆手にとれば、理科や社会が苦手でも国語がその分良ければカバーして合格を掴み取る、という戦略も取ることができるでしょう。
そして麻布中学校の国語の1番の特徴は文章量が多い、ということです。
問題形式は、7000字〜9000字の物語文の読解題が一題出題されるのみであり、その大半が記述問題です。
つまり、ボリュームある物語文を読みこみ、読み取った内容を自分の言葉で記述する力が求められます。
例えば、記述式問題の特徴的な出題として、「〜について自分の言葉で説明しなさい。」や、「〜の理由を想像して書きなさい。」、「君の考えを述べなさい。」など、単なる文章ぬき出しではなく、自分の考えを表現することが求められます。このような出題からも、麻布中学校が自分の言葉で記述する力を重要視していることが分かるでしょう。
この長文記述が、合格点をとるために最も大切なポイントなのです。
そんな長文記述の書き方は、下の記事で詳しく解説しています。長文記述の点数が伸び悩んでいる方は必見です。
長文記述の書き方についての記事(執筆中です)
得点しやすい問題
一方で、漢字などの知識問題はそこまでの難易度ではありません。
例として、実際に入試で出題された漢字を見てみましょう。
過去年度に出題された漢字
2024年度: 盛 縮 束 拡声
2023年度:習慣 包装 操縦 垂
これらはしっかりと学習していれば書けるものです。合格点をとるために、漢字は早めにしっかりと対策して取り切りましょう。漢字の勉強の仕方については下の記事で詳しく述べています。
漢字の先取りは、他の科目の点数アップにも直結するので、まだ漢字に自信がない方は漢字の勉強から始めましょう!
合格するためには、国語で何点取ればいい?
解答用紙を見て少し尻込みしてしまった方もいるかもしれませんが、もちろんこれら全てを完璧に仕上げなければならないわけではありません。合格点を取れればよいのです。
合格点については公式に発表されてはいませんが、おおむね60%程度の得点を、合格する生徒は取っているそうです。なので、過去問演習なども、6割以上の出来を目指していきましょう。
過去問分析から見えてくる、一貫した問題傾向
麻布中学校の国語は難易度が高いものの、毎年のように似たテーマが出題されています。
近年の中学入試全体では論説文や随筆文が増えてきていますが、麻布は例外的に、物語文を一貫して採用してきました。
また、そのような物語文のうち、多くが「自立」「自由」「自分探し」といった哲学的なテーマを含み、少年や少女の成長を深く描いています。
こうした題材は、読む側にも想像力や思考力が求められるため、難易度は高めです。
しかし裏を返せば、出題の傾向が安定している分、対策は立てやすいとも言えます。
このようなテーマに絞って学習を進めれば、効率よく合格点を狙うことができるでしょう。

あなたは今、麻布に受かる国語力がありますか?
さて、早速ですが、実際に麻布中学校で出題された問題に挑戦してみましょう。
これは第一問の、さらに最初の記述問題――つまり、確実にある程度の点数を確保したい場面です。
とはいえ、満点を狙うのは容易ではなく、「合否を分けた問題」と言われています。
短時間で解ける内容ですが、そのぶん正確さと深い理解が求められます。
腕試しのつもりで取り組んでみましょう。
問題文
彼がガゼルを「ものすごく好き」であることは、ガゼルをじっと見つめる、夢見るようなまなざしを一目見ればわかることだったが、それ以上に私がそのことを実感したのは、彼がガゼルに何らかの呼びかけをしようと柵から身を乗り出し、口元に手を当てて、しかしいつも何も言わずじまいに終わることだった。
何かを言いたい、でも、何を言ったらいいかわからないし、ガゼルが呼びかけを望んでいるかどうかは、ガゼルの姿を見れば見るほど不確かになる。彼の様子からは、そういった逡巡が伝わってきた。
問:「いつも何も言わずじまいに終わる」のはなぜですか。説明しなさい。
という問題でした。
何となく言っていることは分かるものの、答えを言語化するのが難しい。と感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし麻布に受かる生徒は、この文章から多くのことを読み取り、情報を繋げます。模範解答は、
解答を表示
呼びかけを望んでいるか不確かなガゼルに対し、声をかけず自分に気づかせないよう思いやっていたから。
です。
この解答に辿り着けたでしょうか。
おそらく、ここまでの文量で詳細に書くことはできなかったのではないでしょうか?では、どう考えたら良かったかを解説していきます。
<問題解説>
まずは、傍線部の後ろに着目します。
傍線部の直後に
「ガゼルが呼びかけを望んでいるかどうかは、ガゼルの姿を見れば見るほど不確かになる。」
と書いてあります。
そうやって声をかけるべきか悩み、結果やめてしまったということは、彼が「ガゼルに自分の存在を知らせるべきではない」と考えた。ということを押さえましょう。
ガゼルが好きで、その意思を尊重したい彼は、ガゼルの意思が不確かである以上、ガゼルに声をかけられないのです。
🌟まとめると、
「いつも何も言わずじまいに終わる」のはなぜですか。という問いに対して一言で答えるなら、
彼がガゼルを尊重し、「ガゼルに自分の存在を知らせるべきではない」と考えたから。です。
そしてなぜそう考えたのかというと、ガゼルが呼びかけを望んでいるかどうかが不確かだから。です。
この二つを組み合わせると、模範回答のようになります。
合格点を取るためのおすすめ練習問題
麻布の国語を攻略するためには、
- 書いてあることを理解するための広範な知識
- 理解したことを論理的に繋げて、長文記述をする能力
が必要です。そのためには、良質な過去問を解くことが何よりも有効です。以下では、おすすめの過去問の問題を挙げていきます。
①2022年度
▶︎東日本震災後の社会に翻弄されながらも自分の描きたい絵を追求する高校生の話です。
社会から求められるものと、芸術家としてのこだわりのぶつかり合いがテーマとなっています。
一般的な道徳論ではない、若者の純粋な思いを読みとらせるのは麻布の頻出スタイル。
過去問で形式に慣れておきましょう。
②2016年度
▶︎甲陽学院中でも「1992年の秋空」のほぼ同じ場面から問題文が出題された文章です。主人公の気持ちの推移を把握する練習になり、中学入試で頻出する「家族」というテーマを学べます。
まずはこれらのおすすめの過去問を解いてみましょう!
その際は以下のポイントに気をつけてみてください。

また、日常から親子や友人間で、教材の内容について話し合うことも効果的です。自分の考えが整理され、より深い定着が期待できます。
ニュースなどの題材をもとに、社会問題についての考察を深めるのも良いでしょう。
保護者の子供への接し方について、実際に東大生にインタビューした記事はこちら!
まとめ
麻布中学校では、大学受験にも匹敵する高度な国語力が求められます。
合格するには、深い読解力と、それを表現する記述力が必要不可欠です。
国語特化のオンライン個別指導塾「ヨミサマ。」では、麻布中学校の国語に頻出の高度な文章を、東大生を始めとした難関大学の講師とともに学習していきます。
今、そんな東大生たちがつくった、国語の記述問題がメキメキ伸びるようになる、記述問題のルールブックをヨミサマ。の初回体験を受けてくれた方に無料で配布中です。
このルールブックも活用して麻布中学校の国語を攻略しましょう!

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この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。

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