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要約問題

国語の要約問題が苦手な人必見!東大生が実践する要約のコツ

更新日:2026.10.10
更新履歴最終更新:2026.09.06
  • デザインを修正しつつ、内容を更新しました。
  • 記事を投稿しました。

こんにちは!ヨミサマ。編集部です。

今回は、現代文の入試問題にも頻出する要約問題を解くコツについて解説します。

ヨミサマ。の講師として指導していると、多くの生徒が要約問題を苦手としていることに気が付きます。実際、よくこんな声を耳にします。

生徒からよく聞く声

  • 「要約問題って、入試にそんなに出ないんじゃない?」
  • 「要約できなくても、普通の問題は解けるし!」
  • 「要約の仕方なんて知らない!」

しかし、コツさえつかめば要約問題は攻略することができるのです!

この記事では、要約の重要性と解き方のコツを解説します。読み終わるころには、要約問題が入試で重要な理由と、その解き方が分かるようになるでしょう。

国語の要約問題に課題を感じている方は是非お読み下さい!

要約問題が重要なワケ

要約問題は、単に文章を短くする練習ではありません。文章全体を正確に把握し、筆者の主張や要点を明確に理解する力を養うために最適なトレーニングです。

以下は、実際の大学受験で求められた要約問題の概要です。また、この要約力は、大学入試だけではなく、中学受験や高校受験でも求められます。

大学出題内容
慶應義塾大学約6000字の文章を360字以内に要約
一橋大学約3500字の文章を200字以内に要約

これらの問題だけでなく、「本文全体を踏まえてまとめなさい」と指示があるような多くの内容把握問題は実質的に要約を求めるものです。このように、要約はただの練習ではなく、実際に入試問題として立ちはだかってきます。

つまり、要約ができるようになれば、国語力が向上し、実際の問題も解けるようになる、というわけです。

要約問題の解き方・コツ

段落ごとの要点を押さえる

文章は段落ごとに意味を持っています。それぞれの段落で何が述べられているのかを簡潔に整理しましょう。

具体的には次の3つに注目すると、段落ごとの要点が掴みやすくなります。

段落の「最初」と「最後」に注目する

多くの文章では、段落の最初に主張や話題が示され、最後にまとめや結論が書かれています。

接続語を手がかりにする

「しかし」「つまり」「たとえば」「そのため」などの接続語は、筆者の論理展開を示します。

特に「つまり」「要するに」は要点をまとめるサインであり、「しかし」「ところが」は筆者の主張が現れるポイントです。

繰り返されるキーワードに注目する

同じ語や同じ内容を言い換えて説明している部分は、段落のなかで中心となる考えを支えています。

キーワードが何度も登場する場合、それが段落のテーマになっていることが多いです。

筆者の主張を見極める

要約では、筆者の意見や主張を的確に捉えることが重要です。次のような表現が出てきたら、筆者の主張である可能性が高いと考えましょう。

筆者の主張が現れやすいサイン

  • 文末:「〜という問題がある。」「〜が重要だ。」「〜といえるだろう。」
  • 接続語の後:「しかし」「ところが」「つまり」「要するに」

事実の羅列ではなく、筆者が何を伝えたいのかを意識しましょう。決して箇条書きのようになってはいけません。筆者は論理を通じて自分の考えや主張を伝えようとしています。

具体例は思い切って省略し、抽象化する

本文には例が多く含まれますが、要約ではそれを削ぎ落とし、一般化した内容に置き換えることがポイントです。

具体例の抽象化は以下のような手順で行うと、分かりやすいです。

1:共通点を探す

複数の具体例に共通している特徴や考え方を見つけましょう。

例:犬が飼い主に忠実、猫が飼い主に甘える → 「ペットは人との関係性を築く存在」

2:具体例の抽象化

人名・モノ・行動などを、より広いカテゴリの言葉に言い換えましょう。

例:部活で後輩を指導 →「リーダーシップ」や「対人関係力」

接続詞を活用して論理的にまとめる

「つまり」「しかし」「なぜなら」などの接続詞を適切に使うと、文章全体の流れをスムーズに整理できます。

また、本文中の接続詞は、要約で「残す部分」と「削る部分」を見分ける目印にもなります。

種類例要約での扱い
逆接しかし・ところが後ろに主張が来やすい → 残す
言い換え・まとめつまり・要するに要点そのもの → 残す
例示たとえば具体例 → 削る・抽象化する
理由なぜなら根拠 → 短くして残す
結論したがって・そのため結論 → 残す

指定字数を意識し、短くわかりやすく書く

指定された文字数内に収めるために、無駄な言葉は省いて、シンプルでわかりやすい文章を心がけましょう。

省略の基準は、「文章を読んだことがない人が解答を読んだときに意味が分かるかどうか」です。出題された文章を読んでいない人でも意味が分かるような範囲であれば、省略しても問題ありません。

一方で、このような文章を書くためには語彙力が非常に重要になってきます。省略したい内容を適切に表すような語彙を使いこなせるようになれば、要約の精度がもう一段上がるでしょう。

語彙力の効率的な身につけ方について詳しく知りたい方はこちら!

練習問題

練習問題を用意したので、ぜひチャレンジしてみてください。

練習問題

次の文章を読んで、筆者の主張を50字程度で要約しなさい。

コンピューターの登場は、我々の生活様式を根本から変革した。情報伝達の高速化により、遠く離れた相手とも瞬時に連絡が取れるようになり、学習や研究の手段も大いに充実した。また、産業の自動化や効率化が進み、労働環境も大きく改善された。

しかし、利便性の裏には個人情報の漏洩やサイバー犯罪といった新たなリスクも潜む。そのため、技術革新がもたらす恩恵を享受する一方、その弊害を十分に認識し、適切な対策を講じる必要がある。すなわち、コンピューターは単なる道具ではなく、人間生活に大きな影響を与える存在であり、我々自身がその利用を倫理的かつ慎重に管理していく責任があるのだ。

今後は、技術と人間性の調和を目指し、未来の社会づくりに努めることが求められる。

解答・解説

うまく出来たでしょうか?模範解答はこちらになります!

模範解答

コンピューターの利便性を活かしながら、リスクにも備え、倫理的に正しく使うことが大切だ。

最も適切なところを要約するのはなかなか難しいことなので、もし解答と違っていても落ち込むことはありません。

この文章では、「コンピューターは便利であるが、良いことばかりではない」と筆者は述べています。

たとえば、スマートフォンやパソコンを使えば、遠くにいる友人とすぐに連絡を取ることができたり、学習や仕事も非常に効率よく進められたりします。これが「利便性を活かす」ということです。

しかしその一方で、個人情報が知らないうちに漏れてしまったり、インターネット上の犯罪に巻き込まれてしまう危険性もあります。これが「リスクにも備える」という部分です。

したがって、ただ便利だから使えばよいということではなく、「人を傷つけない」「ルールを守る」といった倫理=人として正しい考え方を持ち、よく考えたうえで利用することが大切である、というのが筆者の主張です。

まとめ

要約問題は、単なる試験対策にとどまらず、読解力や論理的思考力を鍛える絶好の機会です。

日頃から新聞記事や評論文を読んで、要約する習慣をつけることで、国語の力は飛躍的に向上します。

お手持ちの問題集で要約問題につまずいたときは、またこの記事を見返してみてください。

「要約ができれば、国語はできる!」

この言葉を胸に、ぜひ要約トレーニングを実践してみてください!

国語特化のオンライン個別指導塾「ヨミサマ。」では、一人では取り組みづらい要約問題を、東大生を始めとした難関大学の講師とともに学習していきます。

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この記事を編集した人

ヨミサマ。編集部

東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。