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国語の記述問題の解き方【東大生が徹底解説!】
こんにちは!ヨミサマ。編集部です!ヨミサマ。は、東大生が作った、国語特化のオンライン個別指導塾です。「対話」を通して国語力を上げることをモットーにしています。
今回の記事では、国語の記述問題の解き方・コツを徹底解説します。
この記事は、中学受験・高校受験を控えた小学生・中学生を主な対象としています。定期テストの記述問題対策にも活用できる内容です。
なぜ記述問題なのか?それは、選択問題や語句問題より配点が高いことはもちろん、選択問題への対応力を上げるためには記述問題への対応力を上げることが一番の近道だからです。
また、近年の入試では思考力・判断力・表現力を問う傾向が強まっており、中学受験から高校受験まで、記述問題の比重は年々増加しています。難関校ほど記述問題の配点が高く、ここで差がつきます。
記述問題を解くのは難しいですよね。ヨミサマ。の授業では先生と対話しながら一緒に最高の解答を作りますが、授業の前段階や、テスト中は一人で解答を作ることになります。
そこで今回は、合格する解答を作るために、自分一人で解答を作るときに心がけるべきポイントと減点されないための書き方のコツをまとめてお伝えします。
押さえるべきポイントは以下の3つです。
- 本文を読んでいない人にも伝わる解答を書く
- 本文の背景にある二項対立を意識する
- 自分の認識や経験を意識する
目次
まず確認:あなたはどのタイプ?記述が書けない3つの原因
「記述問題が苦手」といっても、その原因は人によって異なります。対策の前に、まず自分がどのパターンで詰まっているのかを把握することが大切です。以下の3つのうち、どれが当てはまるか確認してみてください。
原因① 何を書けばいいかまったくわからない
問題文を読んでも「どこに答えがあるのか」「何を書けばよいのか」の見当がつかないタイプです。このタイプは、問題のタイプ別に「答えを探す場所」が決まっていることを知ると、一気に解きやすくなります。後述する「問題タイプ別の解き方」と「解答を作るステップ」を重点的に読んでください。
原因② なんとなく答えはわかるが、うまく言葉にできない
本文の中でなんとなく「このあたりが答えだろう」と見当はつくのに、いざ書こうとすると言葉が出てこないタイプです。このタイプは、指示語の言い換えや、本文の言葉を適切に組み替える技術が不足しています。「ポイント1:本文を読んでいない人にも伝わる解答を書く」のセクションが特に参考になります。
原因③ 書き始めるが、字数が合わない・文章がまとまらない
答えの方向性はわかっているのに、字数が大幅に余る、または超えてしまう、あるいは途中で文章がねじれてしまうタイプです。このタイプは、解答を書く前の「構成メモ」のステップが抜けていることが多いです。「解答を作るときの具体的なステップ」のセクションを参考にしてください。
どの原因も、適切な手順と視点を身につければ必ず改善できます。それでは、具体的な解き方を見ていきましょう。
国語の記述問題は「センスで解くもの」と誤解されがちですが、実は型と手順を知っていれば論理的に解くことができます。
記述問題の解き方:基本の考え方
記述問題に取り組む前に、まず大前提として押さえておきたいことがあります。それは、「記述問題の答えは、自分で考え出すのではなく、本文の中から探し出すもの」だということです。
どれだけ優れた知識や経験があっても、答えは本文に根拠を持たなければなりません。本文から適切な要素を見つけ出し、それを「読んでいない人にも伝わる言葉」に整えること——これが記述問題の本質です。
また、記述問題には大きく分けて以下の3タイプがあります。問題文を読んだ瞬間にタイプを判別できると、解答の方向性がすぐに定まります。
問題タイプ別:解き方の基本
①「なぜですか」(理由説明タイプ)
傍線部の「理由」を答えるタイプです。答えとなる部分は傍線部より後ろに書かれていることが多く、「〜から」「〜ため」などの接続表現が目印になります。文末は必ず「〜だから」「〜ため」で締めましょう。
②「どういうことですか」(言い換えタイプ)
傍線部の「言い換え」を答えるタイプです。傍線部と同じ内容・構造を持つ表現を、前後の文脈から探します。難解な言葉や比喩表現を、平易な言葉に置き換えることがポイントです。文末は「〜ということ」で締めましょう。
③「どんな気持ちですか」(心情説明タイプ・主に物語文)
物語文では「気持ち」と「理由」のセットで答えを構成します。まず傍線部の気持ちがプラスかマイナスかを判断し、文末を決めます。次に「なぜそのような気持ちになったか」の原因(出来事)を本文から探し出します。文末は「〜という気持ち」で締めましょう。
例)「算数のテストで100点を取れたので、うれしく思う気持ち。」
テスト本番で使える!解答を作る5つのステップ
記述問題を解くときは、いきなり書き始めてはいけません。書き始める前に頭の中を整理するための手順を踏むことで、まとまりのある解答が書けるようになります。以下の5ステップを習慣にしましょう。
ステップ1:設問を正確に読んで「タイプ」を判断する
まず設問文を一字一句丁寧に読み、「なぜ」「どういうこと」「どんな気持ち」のどのタイプかを判断します。このとき、条件(「〇字以内で」「〜という言葉を使って」など)も見落とさず確認しましょう。設問を正確に読まないまま進めると、問われていないことを書いてしまうミスにつながります。
ステップ2:傍線部の前後から「答えの場所」を探す
タイプが判断できたら、本文の中から答えとなる部分を探します。
- 理由説明タイプ:傍線部より後ろ、「〜から」「〜ため」が目印
- 言い換えタイプ:傍線部の前後、同じ内容を別の言葉で言い直している箇所
- 心情説明タイプ:傍線部の前、気持ちが変わるきっかけになった出来事
このとき、答えになりそうな箇所に鉛筆で線を引いておくと、後の作業がスムーズになります。
ステップ3:盛り込む要素をメモに書き出す
線を引いた箇所から、解答に使う要素(キーワードや出来事)を箇条書きでメモします。いきなり文章にしようとせず、まずは材料を並べることが大切です。このステップを省くと、書きながら「何を書いていたっけ?」と迷子になりがちです。
ステップ4:文章として組み立てる
メモした要素を、設問のタイプに合った文末(「〜だから」「〜ということ」「〜という気持ち」)に向けて組み立てます。このとき、以下の点に注意しましょう。
- 指示語(「この」「その」「あの」)をそのまま使わない→具体的な言葉に置き換える
- 一文は短くまとめる→主語と述語がねじれないよう、長くなりそうなら句点で区切る
- 本文を読んでいない人にも伝わるか確認しながら書く
ステップ5:書き終えたら必ず見直す
解答を書き終えたら、以下の3点を確認します。
- 設問で問われたことに正面から答えているか(文末は合っているか)
- 指示語や本文特有の表現が残っていないか
- 誤字脱字・字数オーバーはないか(「〇字以内」なら最低でも8割、できれば9割以上を使っているか)
この5ステップは、慣れれば試験中でも素早くできるようになります。最初は時間がかかっても、練習問題を解くたびに意識して繰り返しましょう。
ポイント1. 本文を読んでいない人にも伝わる解答を書く
国語の記述問題では、誰が読んでもわかる解答を書くことが大切です。採点者は「本文の内容をすでに知っている人」ではなく、「解答文だけを読む人」として採点します。本文を読んでいない人でも、解答を読むだけで趣旨が掴めるような文章を作ることが目標です。そのために、以下の2点に注意しましょう。
① 指示語を具体的に言い換える
「この話」や「あの人」のような指示語はできるだけ解答に入れないようにしましょう。国語の解答では、指示語が指し示す内容を適切に説明する必要があります。
例)「この話」→「サッカーで負けた話」
例)「あの人」→「友達のユウキ」
指示語をそのまま使った解答は、それだけで読み手に内容が伝わらず、減点の原因になります。日頃から指示語が出てきたら即座に具体的な言葉に置き換える癖をつけましょう。
語彙が豊富であればあるほど、適切な言い換えができるようになります。語彙力の鍛え方については、こちらの記事も参考にしてください。
② 本文特有の意味を持つ言葉を言い換える
例)「かわいい」

「かわいい」という言葉が文章で使われているとしましょう。「かわいい」は一般的にはよい意味で、対象への好意を示す言葉です。しかし、文章によっては、対象の女性性や愛玩性を強調するものとして「かわいい」という言葉が使われることがあります。この場合は本文中での「かわいい」という表現をそのまま解答に使うことは避けて、一般的な意味での「かわいい」ではない意味で使われていることに留意して解答する必要があります。
つまり、言葉が持つ「一般的な意味」と「本文中での意味」の間にズレがある場合、そのズレを意識して解答を作成する必要があるということです。このようなときは、より適切な言葉で言い換えるか、補足的な説明を加える必要があります。
例)「太郎は花子をかわいいと思っている」
修正案① より適切な言葉で言い換える
→「太郎は花子を幼く御しやすい存在だと思っている」
修正案② 補足的な説明を加える
→「太郎は花子を、幼く御しやすいという意味でかわいいと思っている」
③【減点されないために】文末表現・主語述語・誤字脱字に注意する
解答の中身が正しくても、書き方が不適切なだけで減点されることがあります。以下の3点を必ず意識してください。
- 文末は設問に合わせる:「なぜですか?」→「〜だから」、「どういうことですか?」→「〜ということ」のように、問われ方に対応した文末で終わる
- 主語と述語を対応させる:長い文になるほど主語と述語がねじれやすいため、一文はできるだけ短くまとめる
- 誤字脱字をなくす:漢字1画の間違いでも減点対象になる。書き終えたら必ず見直す
効果的なトレーニング法:指示語置き換えトレーニング
本文を読んでいない人にも伝わる解答を書くためには、指示語置き換えトレーニングが有効です。読書中や会話中に指示語が出てきたら、より具体的な言葉を使って置き換える練習をしてみましょう!
ポイント2. 本文の背景にある二項対立を意識する
二項対立とは
ある概念を説明するときに、それと対立する別の概念を並べることで、説明したい概念の特徴を明確にする説明の仕方を、二項対立を用いた説明といいます。比較した方がより明快に特徴を伝えられるため、文章にはよく二項対立が現れます。この視点を持てると、本文全体の構造が見え、記述問題で書くべき内容が自然に絞り込めます。

例1)科学と宗教
頻出する二項対立として科学と宗教があります。「昔の人は宗教を信じ込み、現代人は科学を信じ込む」という対比を通じて、昔の人と現代人の共通点または相違点を明らかにするような文章が一つの例です。
例2)デクとかっちゃん(物語文の二項対立)
二項対立が使われるのは論説文だけではありません。例えば物語の『僕のヒーローアカデミア』のデクとかっちゃんが挙げられます。「無個性のデク」と「強い個性を持つかっちゃん」を対比することで、個性をもたないデクの苦しみが際立ちます。
例3)昔の自分と今の自分(エッセイの二項対立)
エッセイで頻出するのは「昔の自分」と「今の自分」の対比です。両者を対比的に描くことで、変化が明確になり、変化のきっかけとなった出来事の重要性が伝わります。
二項対立は見えにくい
文章内では対立する二項の片方だけが明示的に説明され、もう片方の説明は省略されていることが多い点にも注意しましょう。
例1)「犬は長く走れる」
犬と猫を対比的に説明する文章で、「犬は長く走れる」とだけ書いてあり、猫については書かれていないことがあります。この場合、「犬は長く走れる」という文章が「猫は長く走れない」という意味を暗示的に含んでいます。
例2)「あの頃の自分は歌が上手かった」
同じように、「あの頃の自分は歌が上手かった」という文章は、「昔の自分は歌が上手い」ことと「今の自分は歌が上手くない」ことを同時に示しています。
記述問題では、この「省略された片方」まで意識して解答に盛り込むと、採点者に「本文をしっかり読めている」ことが伝わり、より高得点につながります。
二項対立の視点は、要約問題を解くときにも非常に役立ちます。要約のコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
効果的なトレーニング法:二項対立発見トレーニング
文章を読んで「対比的な概念」を探し、それをノートなどにまとめておきましょう。「都会と田舎」「伝統と革新」「理論と実践」など様々な対立的な概念を発見できると思います。記述問題で二項対立を意識できるようになると、長文全体の読解速度も自然と上がっていきます。
長文読解のさらに詳しいコツについては、こちらの記事も合わせてご覧ください。
ポイント3. 自分の認識や経験を意識する
国語の解答には、個人的な意見や感想を含めてはいけません。本文に基づいた解答を書きましょう。

でもだからこそ、解答を作る過程では自分の考えを意識し、筆者の考えと区別することが必要です。本文を読みながら、「これと似たような経験をしたことはないか?」「筆者の意見に賛成できるか?」と自分に問いかけてみるのです。
この作業には2つの意味があります。第一に、筆者の主張を自分の経験と照らし合わせることで、本文の内容をより深く、正確に理解できるようになります。第二に、自分の意見を一度明確にしておくと、筆者の意見と自分の意見を混同するミスを防げるようになります。
また、自分の経験・認識と対比させることで筆者の主張をより多層的に理解できますし、その後の授業やディスカッションがより豊かなものになるという副次的な効果もあります。
効果的なトレーニング法:読書ノートをつける
本を読んだ後、「筆者の主張」と「自分の考え」を整理して書きましょう。色分けをしたり、表を書いてみたりするのもよいですね。最初は、筆者の考えに賛成か反対かだけを書くだけでも十分なトレーニングになります。
これにより、筆者の意見と自分の考えを区別しながら文章を読む力がつきます。筆者の考えをよく理解するためには、要約力も重要です。
【応用編】字数制限を「ヒント」として使う
記述問題には多くの場合「〇字以内」「〇字程度」という字数制限があります。この字数制限は制約であると同時に、解答に必要な情報量の目安を教えてくれるヒントでもあります。
「〇字以内」と指定された場合、解答は最低でも8割、できれば9割以上を使うことが目安です。字数が大きく不足している場合は、必要な要素が抜けている可能性があります。解答を書き終えたら字数を確認し、不足していれば本文に戻って追加できる要素がないか探しましょう。
また、「〇字程度」と指定された場合は、指定字数の前後1割以内に収めることを意識してください。
なお、字数が多ければ多いほどよいというわけではありません。字数をオーバーすることは明確な減点対象になるため、書き終えたら必ず字数を数えて確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 記述問題で「本文をそのまま抜き出す」のはOKですか?
基本的には問題ありません。ただし、指示語や本文特有の表現がある場合は、そのまま使うと減点になることがあります。抜き出しつつも、指示語は言い換え、文末は設問に合わせるよう意識しましょう。
Q2. 字数が足りないときはどうすればいいですか?
字数が不足している場合は、要素が足りていないサインです。本文に戻り、「なぜそうなるのか」という理由や、「対立する概念(二項対立の片方)」など、省略している情報がないか確認しましょう。接続詞(「そのため」「一方で」など)を使って要素をつなぎ合わせると、自然に字数を補うことができます。
Q3. 記述問題の練習は何から始めればいいですか?
まずは①指示語を具体的な言葉に置き換える練習から始めましょう。普段の読書や会話中に「これ」「あれ」が出てきたら、即座に具体的な言葉に言い換える習慣をつけます。次に②読書ノートで筆者の主張と自分の意見を書き分ける練習に進むと、記述力が着実についていきます。
Q4. 選択問題が得意なのに記述問題が苦手なのはなぜですか?
選択問題は「正解を選ぶ」作業ですが、記述問題は「正解を言葉で構成する」作業です。選択問題では何となく正解を選べていても、記述問題では「なぜそれが正解なのか」を言語化しなければなりません。逆に言えば、記述問題の練習を積むことで、選択問題の正確性も上がります。記述力と選択問題の解き方は表裏一体です。
まとめ:国語の記述問題 解き方のコツ
今回は、国語の記述問題で最高の解答を作るために心がけるべきポイントとそのトレーニング法を紹介しました。
記述問題の解き方をまとめると、以下のとおりです。

- 書けない原因を把握する(何がわからないのか・言語化できないのか・まとまらないのかを先に診断する)
- 解答を作る5つのステップを踏む(設問を読む→答えの場所を探す→要素をメモする→文章に組み立てる→見直す)
- 本文を読んでいない人にも伝わる解答を書く(指示語の言い換え・文末表現・主語述語の対応)
- 本文の背景にある二項対立を意識する(省略された片方まで読み取る)
- 自分の認識や経験を意識する(筆者の主張と自分の意見を区別する)
- 字数制限を目安として活用する(最低8割、できれば9割以上を埋める)
これらのポイントを意識して記述問題に取り組むことで、より質の高い解答を作ることができます。記述問題だけでなく、選択問題への準備も国語の成績をあげるには必須です。
おすすめの学習環境:ヨミサマ。
以上3つのポイントを意識した国語の勉強に最適な学習環境が、ヨミサマ。にはあります。なぜならヨミサマ。では以下のことが可能だからです。
ヨミサマ。でできること
1. 先生に解答を評価してもらえる
2. 本文の背景にある二項対立について、より深く専門的な知識を学べる
3. 対話を通じて、先生に自分の認識や経験を引き出してもらえる
そのためこの記事を読んで「最高の記述解答を作れるようになりたい!」「国語専門の先生のサポートを受けたい!」と思った方は、以下のリンクから無料体験を受けてみるのもおすすめです!
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この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。
