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【渋谷教育学園幕張中の国語で合格点をとるための必勝戦略】
渋谷教育学園幕張中学校といえば、渋幕の愛称で親しまれる、中学受験ではトップクラスのレベルを誇る、千葉の名門校です。
国内の大学だけでなく海外の大学進学にも力を入れ、一般入学の生徒でも海外大学に進学できるような教育が行われていて、国内の高校別海外大学合格者数では全国トップレベルとなっています。
そして、渋幕の入試科目の中でも「国語」は、
非常に高い難易度を誇り、受験生の中でも差がつく科目です。
合格を勝ち取るためには膨大な学習量が求められます。
この記事では、そんな高難易度の渋谷教育学園幕張中学校国語の
- 問題形式
- 合格点
- 問題傾向
- 実際に出題された問題
- 合格までの、具体的な対策方法
などについて徹底解説をしていきます。
「渋幕中の国語で合格点をとるための必勝戦略」
一緒に立てていきましょう🔥
目次
目次
- 実は特殊な、渋幕中学校の国語の対策
- 合格するためには、国語で何点取ればいい?
- あなたは今、渋幕に受かる国語力がありますか?
- まずはこれを解こう!おすすめ過去問紹介
・実は特殊な、渋幕中学校の国語の対策
対策を立てるために、まず渋幕中学校の国語の問題形式を分析しましょう。
各科目の試験時間と配点は以下のようになっています。

この得点配分を見ても、国語が渋幕中学校の入試の中でも重要視されていることが分かりますね。国語の難易度も高いものになっています。そんな渋幕中学校の国語の1番の特徴は、
扱う文章のレベルが高い
ということです。
難易度の高い語彙や抽象的な表現が使われた作品が多く、中学入試の国語としてはハイレベルの文章です。
渋谷幕張中学校の国語は、試験時間50分に読解2題という出題構成です。渋幕の国語を攻略するためには、7000字以上の難解な文章を時間内に読みこなす「読解スピード」が不可欠になります。
対策として、普段から演習をする際にレベルの高い文章に多く触れておくことがポイントです。具体的には、川端康成や夏目漱石ら、日本を代表する作家の作品や、高校現代文初級レベル教材に慣れておくと良いでしょう。
どちらも渋幕では頻出の題材です。また、国語の問題で差がつくのはやはり記述問題です。
それも傍線部の近くから抜き出してまとめれば答えになるといった単純な問題ではなく、要旨を読み取った上で、自分でまとめなければいけません。
文章にただ触れるだけでなく、その文章を要約し、テーマを一言でまとめる練習をしておくと良いでしょう。
また、長文記述の書き方は下の記事で詳しく解説しています。長文記述の点数が伸び悩んでいる方は必見です。
[長文記述の記事は現在執筆中です。]
得点しやすい問題
一方で、漢字などの書き取り問題はそこまでの難易度ではありません。
例として、実際に入試で出題された漢字を見てみましょう。
実際に渋幕中の入試で出題された漢字
不可解 素手 汚濁 粗 謝 譲 耕 工程 利 経 不意、等
これらはしっかりと学習していれば書けるものです。
合格点をとるために、漢字は早めにしっかりと対策して取り切りましょう。
漢字の勉強の仕方について、下の記事では詳しく述べています。
漢字の先取りは、他の科目の点数アップにも直結します。
合格するためには、国語で何点取ればいい?
解答用紙を見て少し尻込みしてしまった方もいるかもしれませんが、もちろんこれら全てを完璧に仕上げなければならないわけではありません。合格点を取れればよいのです。
合格点については公式に発表されてはいませんが、おおむね55 ~ 60%程度の得点を、合格する生徒は取っているそうです。なので、過去問演習なども、6割以上の出来を目指していきましょう。
あなたは今、渋幕に受かる国語力がありますか?
早速ですが、この問題を解いてみてください。これは実際に渋谷教育学園幕張中学校で出題された問題です。この問題は、第一問の記述問題ですが、完璧な解答をするのは難しく、合否を分けた問題だと言われています。
すぐに解けるので、ぜひ取り組んでみましょう。
文章は、青森県の弘前市を舞台にした小説です。
日本が朝鮮半島を植民地化していた時代の朝鮮から、日本人の私(十歳)は青森県の弘前に移り住みました。文章はそれに続く場面です。
渋幕中の練習問題
初めて弘前の学校へ行った日、隣の子供が、こちらの筆箱を覗きこんでセルロイドの軸のシャープペンシルを不思議そうに眺めているので、シンを出して帳面の上に書いて見せてやった。気がつくと前後左右の子供がみんなこちらを振り向いている。先生が教壇から下りてきた。いきなりシャープペンシルを取り上げると、皆には何もいわず、私の顔を正面から見て、
「こういうものは、もう学校へ持ってこないように」
といった。とたんに私は言いようのない恥ずかしさを覚えた。赤と青の色鉛筆のシンが両端から出るシャープペンシルは、朝鮮では学校の近所の文房具屋でも売っていて値段もそんなに高くはなかった。そんなものが皆にこれほど珍しがられるとは思ってもいなかったのだが、いま先生に注意されると、いかにも自分がツマらないものを学校へ見せびらかしに持ってきたように受け取られた気がして、くやしさとも恥ずかしさともつかない気持で、顔が真っ赤になってしまった。
ことによれば私は、その時自分自身がその安もののシャープペンシルに見立てられているような心持が何処かでしていた。
問 自分自身がその安もののシャープペンシルに見立てられているような心持とはどういう気持ちか説明しなさい
という問題でした。
いかがでしょうか。難しいと感じた方も多いのではないでしょうか。解答例は
模範解答
自分が都会から来たことで目立っているだけの、中身のない人間に思われているように感じ、不愉快な気持ち。
です。この解答に辿り着けたでしょうか。おそらく、ここまでの文量で詳細に書くことはできなかったのではないでしょうか?
練習問題の解説
以下で、どのようにこの回答に辿り着くのか解説していきます。まず、ポイントとなるのは自分がシャープペンシルに見立てられているという表現です。
見立てる、とは例えば「ブロッコリーを森に見立てた盛り付け。」のように、あるものを他のものになぞらえて見る、という意味で使われます。
ここでは、「周囲の人」が「私」を、シャープペンシルに見立てているように感じたのです。
そして、あるものを他のものになぞらえて見るためには、例えばブロッコリーが森に似ているように、似たような性質や共通点がないといけません。
それでは、シャープペンシルにはどのような性質があるでしょうか。
文章からシャープペンシルには以下のような特徴があることが分かります。
シャープペンシル・・・朝鮮のシャープペンシル。
日本では珍しがられているが実は安物。
つまり、それまでは朝鮮からやってきたことで周囲から珍しがられ、優位に立っていた私でしたが、その後なんの気なしに取った私の行動が、周囲からは、ただの安物を見せびらかしているように受け取られた(気がした)のです。
その結果、自分の人間性までがシャープペンシルのように、価値のないもの、軽薄なものとして見られてしまったように感じた、という心情です。
それをまとめると、上記の解答になります。
合格するための、”超”具体的な方法教えます
渋幕の国語を攻略するためには、
- 書いてあることを理解するための広範な知識
- 理解したことを論理的に繋げて、長文記述をする能力
が必要です。
そのためには、良質な過去問を解くことが何よりも有効です。
以下、おすすめの過去問の問題を挙げていきます。
渋幕中のおすすめ過去問
①2023年度
▶︎科学技術に関して論じた文章が出題されています。頻出のテーマについての背景知識を身につけることができるため、お勧めです。
②2025年度
▶︎昭和初期の青森を舞台に、小学校に通う「私」の学校生活が綴られています。受験生と同じ年代の少年少女を主人公にした物語文は、渋幕中学校で頻出です!
まずはこれらのおすすめの過去問を解いてみましょう!
その際は以下のポイントに気をつけてみてください。

また、日常から親子や友人間で、教材の内容について話し合うことも効果的です。自分の考えが整理され、より深い定着が期待できます。
ニュースなどの題材をもとに、社会問題についての考察を深めるのも良いでしょう。
保護者の子供への接し方について、実際に東大生にインタビューした記事はこちら!
まとめ
渋谷教育学園幕張中学校では、大学受験にも匹敵する高度な国語力が求められます。
合格するには、深い読解力と、それを表現する記述力が必要不可欠です。
国語特化のオンライン個別指導塾「ヨミサマ。」では、渋幕中学校の国語に頻出の高度な文章を、東大生を始めとした難関大学の講師とともに学習していきます。
そんな東大生たちがつくった、国語の記述問題がメキメキ伸びるようになる、記述問題のルールブックをヨミサマ。の初回体験を受けてくれた方に無料で配布中です。
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この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。

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