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国語の選択肢問題で2択で迷った時の考え方を東大生が解説!練習問題も【選択肢問題】
こんにちは!ヨミサマ。編集部です。
国語のテストで、こんな経験はありませんか?
「選択肢を2つまでは絞れた!でも、どっちを選べばいいか分からない…」
「2択で迷った挙句に選んだ方が、また間違っていた…」
「あと一歩だったのに、2択でいつも間違える!運が悪かったなぁ」

実はそれ、運が悪かったわけでも惜しかったわけでもありません。
多くの受験生が陥る2択の罠。そこには明確な理由と、作問者の意図が隠されています。
今回は、東大生講師が国語の選択問題で2択に迷った時の、正しい選び方について解説します。
この記事を読めば、なんとなくの感覚で選ぶのをやめ、論理的に正解を選び取る力が身につきます!
最後には詳しい解説付きの練習問題もあるので、選択問題のテクニックを実践してみてください!
2択まで絞れたは惜しくない!?
まず衝撃的な事実をお伝えします。
2択まで絞れたのに間違えたという状態は、決して惜しい状態ではありません!
ヨミサマ。で独自に行った実験によると、2択まで絞れたけど迷った問題の正答率は、本来50%になるはずが、なんと30%以下になることがありました。
つまり、迷った時点ですでに作問者の仕掛けた罠にハマってしまっている可能性が高いのです。

運でなんとかなると思っているうちは、安定して点数を取ることはできません。まずは2択に残った時点で、負け戦を強いられているという危機感を持つことがスタートラインです。
こうしたなんとなくの勉強から脱却し、論理的な国語力を身につける方法については、以下の記事でもヨミサマ。代表の神田直樹が詳しく語っています。
なぜ間違える?きれいな説明の罠
では、なぜ多くの人が最後の2択で間違った方を選んでしまうのでしょうか?
最大の理由は、言い換えではなく説明を選んでしまっているからです。
国語のテスト(特に傍線部の理解を問う問題)の本質は、傍線部の内容を過不足なく言い換えているものを選ぶことにあります。
しかし、間違った選択肢は、非常に魅力的に作られています。
間違いの選択肢の特徴
- 文章として非常に整っていて、きれいに見える。
- 4つの要素があるとしたら、そのうち3つは90点の出来栄えで、素晴らしい解説をしている。
- しかし、たった1つだけ、決定的な間違い(0点)が含まれている。
正解の選択肢の特徴
- 文章としては少し無骨で、きれいではないかもしれない。
- 4つの要素すべてが、40点くらいのまあ、言えなくはない程度の表現で書かれている。
- しかし、すべての要素が過不足なく網羅されており、否定する箇所がない。

多くの受験生は、全体的に90点の輝きを放つきれいな誤答に目を奪われ、たった1つの0点を見落としてしまいます。
一方で、正解の選択肢は地味で、一見すると不親切な表現に見えるため、敬遠されがちなのです。
これは記述問題でも同様です。誰が読んでもわかるように言い換えるという視点は、選択問題にも共通する重要なスキルです。
東大生流!正解を見抜く要素分解テクニック
では、どうすればきれいな誤答を避け、正しい言い換えを選べるのでしょうか?
その鍵となるのが要素分解です。
なんとなくの雰囲気で良さそうと選ぶのではなく、以下の手順で冷静に判断しましょう。

- 傍線部を要素に分ける
傍線部(または問われている内容)を、意味のまとまりごとに3〜4つの要素に分解します。 - 選択肢と照らし合わせる
選択肢の文章も同様に分解し、傍線部の各要素が過不足なく入っているかを確認します。 - 90点に騙されない
前半がどんなに素晴らしい説明でも、後半にひとつでも本文にないことや矛盾があれば、それは即座にバツです。 - 40点×4を選ぶ
一つ一つの表現は拙くても、分解した要素がすべて漏れなく含まれているものを選びます。
記述問題で要素を落とさないことが鉄則であるように、選択問題でも要素がすべて入っているかを確認することが、最も確実な攻略法なのです。
この要素を分けるという考え方は、国語の要約問題を解く際にも非常に重要なスキルとなります。
こちら、ヨミサマ。代表の神田と松香が選択問題について話している動画です!こちらもぜひご覧ください!
練習問題
それでは、実際に要素分解を使って問題を解いてみましょう。
問題
次の文章を読み、後の問いに答えなさい。
という言葉が流行するなど、効率性が過度に重視される傾向にある。映画を倍速で見たり、要約サイトで読書を済ませたりす-1.png)
問 傍線部「遅い時間の中にしか流れていない豊潤な体験を手放してしまっている」とはどういうことか。その説明として最も適切なものを、次の中から一つ選びなさい。
A. 現代人は効率を優先するあまり、時間をかけて作品に触れることで得られる深い感動や、作り手の微細な意図を汲み取る機会を失いつつあるということ。
B. 現代社会において情報は即座に手に入るようになったが、それによって人々は忍耐力を失い、時間をかけて努力することの尊さや達成感を忘れてしまっているということ。
解答・解説
正解は・・・
A です。
選べましたか?
それでは、東大生流の要素分解で解説していきます。
まず、傍線部を以下の要素に分解してみましょう。
- 遅い時間の中にしか流れていない(時間をかけないと得られない)
- 豊潤な体験(深い味わい、作り手の意図など)
- 手放してしまっている(失っている)

それぞれの選択肢を見てみます。
【選択肢 A】
A. 現代人は効率を優先するあまり、時間をかけて作品に触れることで得られる深い感動や、作り手の微細な意図を汲み取る機会を失いつつあるということ。
- 時間をかけて作品に触れることで得られる → 要素1(遅い時間〜)の言い換え(40点〜60点くらいの表現ですがOK)
- 深い感動や、作り手の微細な意図 → 要素2(豊潤な体験)の言い換え(OK)
- 機会を失いつつある → 要素3(手放している)の言い換え(OK)
→ 全ての要素が過不足なく含まれています。
【選択肢 B】
B. 現代社会において情報は即座に手に入るようになったが、それによって人々は忍耐力を失い、時間をかけて努力することの尊さや達成感を忘れてしまっているということ。
- 情報は即座に手に入るようになったという前半部分は、本文の「情報の摂取効率を高める」という内容と合致しており、もっともらしく見えます。道徳的にも正しい文章で、非常にきれいに見えます。(これが90点の罠!)
- しかし、忍耐力を失い、努力することの尊さ、達成感という言葉に注目してください。
- 本文には作品の余白や行間、作り手の意図という話はあっても、忍耐力や努力の話は出てきていません。
- これは本文の主張からずれた、過剰な読み取り(0点ポイント)が含まれています。
一見するとBの方が良いことを言っているように見えますが、国語のテストとしては本文の言い換えになっているAが正解となります。
まとめ
国語の選択問題で2択に迷うのは、あなたがきれいな文章に惑わされているからです。
- 2択で迷ったら罠だと疑う。
- 良い説明ではなく正確な言い換えを選ぶ。
- 要素分解をして、0点ポイントがないかチェックする。
この3つを意識するだけで、正答率はグッと上がるはずです。
ヨミサマ。では、こうした選択問題のテクニックはもちろん、その土台となる記述力や論理的思考力を、東大生との対話を通じて徹底的に鍛えます。
国語の点数が安定しない、どうしても選択問題で間違えてしまうという方は、ぜひ一度体験授業でその解き方を体感してみてください!
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この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。

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