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塾に通っているのに国語が伸びないのはなぜ?原因と東大生に学ぶ国語勉強法
目次
はじめに:大手塾に通っているのに、なぜ国語だけ伸びないのか
「塾に通い始めてから、数学や理科の成績は伸びてきたのに、なぜか国語だけ成績が伸びない」───そんな悩みを持つ保護者の方は、決して少なくありません。
最初にお伝えしておきたいのは、大手塾の授業に問題があるわけではない、ということです。むしろ、大手塾は質の高い授業をしてくれています。それでも国語の成績が上がらないとき、検討するべきは塾の質ではなく、授業の受け方と国語という科目の特殊性です。
実は、東大生に「国語の勉強法で最も効果があったもの」を尋ねた調査でも、ただ問題を解く・授業を聞くといった一方通行の学習とは違うアプローチが浮かび上がっています。詳しくはこちらの記事もあわせてご覧ください。
東大生100人に訊いた、国語の勉強法で最も効果があったものhttps://yomisama.overfocus.co.jp/news/kokugo/kokugo-study-bestway/
この記事では、
- なぜ塾に通っても国語だけ伸びにくいのか
- 問題集やテストを解くだけでは思うように国語の成績が上がらない理由
- 国語を本当に伸ばすために必要な「対話」という勉強法
- ご家庭で今日からできること
を、わかりやすく解説していきます。

暗記も公式も通用しない:国語が他科目と決定的に異なる理由
国語は、他の科目と決定的に違う性質を持っています。
まず第一に、社会・理科・英語のような暗記すれば点が取れる科目ではありません。さらに、数学のように解き方のルールや評価基準、点数の上げ方が明示されている科目でもありません。明示的な公式や再現可能なルールが乏しく、しかもテストでは毎回、見たことのない文章が出題される……。これが、国語という科目の難しさです。
その結果、お子さんの中で問題が起きます。「間違いの理由がはっきりわからない」「解説に納得できない」というモヤモヤが頻発してしまうのです。
たとえば、正答が「A子に嫉妬している」である問題に対して、お子さんが「A子を憎んでいる」と書いてバツになったとします。ですが、なぜそれがバツなのか、本人にはよくわかりません。仮に「ここに『うらやましい』という気持ちを示す表現があるから嫉妬なんだ」と説明してもらっても、二度と同じ問題は出ないため、次の問題で役立つ解説とは言えません。次の文章では、また別の語彙・別の心情を見抜く必要があります。

また、ある文章について詳しい解説を受けても、その文章に対する個別具体的な理解が深まるだけで、その後のテストの点数の伸びには直結しません。たとえば中島敦の『山月記』をどれだけしっかり理解したとしても、解けるようになるのは『山月記』に関する問題だけ、というわけです。目の前の問題の解き方を知っても、新しい別の問題が解けるようになるわけではない。ここに、国語のいちばん厄介な構造があります。
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解説を聞いても新しい問題は解けない?国語学習の根本的な矛盾
なぜ、こうなってしまうのでしょうか。 それは、お子さん自身が自分の間違いのメカニズムを理解できていないからです。自分の答えがなぜよくないのか、そしてどうすれば正解にたどり着けるのかを、抽象的な形で捉えられていない。だからこそ、一度解説を受けても、別の文章になると同じパターンの誤答を繰り返してしまうのです。
これは、集団授業という形式上、ある程度は仕方のないことでもあります。個々の生徒の誤答理由に即して、ひとりひとりに丁寧なフィードバックを返すことは、大人数を対象とする集団授業では難しいからです。
また、そもそも読解という科目は歴史が浅く、さらに他国では日本ほど大きな存在感をもつ科目ではありません。だからこそ、国語は「特殊な科目」と捉えたほうがよいのです。他教科と同じ感覚で対策をするのではなく、国語に合った特別な対策が必要だと考えるべきなのです。

国語で伸び悩むご家庭が陥りがちな落とし穴
国語が伸び悩んでいるご家庭では、次のような対策を試されることが多いと思います。
- 塾の授業をしっかり聞く
- 問題集をたくさん解く
- 読書量を増やす
- 授業の解説を丁寧に読み込む
これらは、決して無意味な勉強法ではありません。ただ、いずれも学びを一方通行的に吸収するための作業であり、これだけでは国語の成績はなかなか上がりません。
その理由はシンプルです。受け取る学びの内容がどれだけ良いものであっても、それが一方通行の入力である以上、「自分の答えのどこがダメだったのか」が結局わからないままになってしまうからです。
たとえ、問題集を解いて答え合わせをし、解説を読んで、「なるほど、そう考えるのか」と理解したとしても、これはあくまで正解へいたるための道筋を理解しただけのことです。自分の頭の中で起きていた誤った思考プロセスのどこをどう修正すべきかまでは見えていません。だから、次の問題でまた似たような外し方をしてしまうのです。
つまり、足りないのは正しい解法の学習ではなく、自分の思考に対するフィードバックと修正のプロセスなのです。

国語が伸びる人と伸びない人を分けるものは、「教わる」のではなく「気づく」勉強法
では、どうすれば国語の成績が上がるのか。
その答えの一つが、対話です。前述したように、一説によれば東大生が一番よくやっている勉強法でもあります。
対話の中では、国語をよくわかっている人からお子さんに向けて、問いかけが発生します。たとえば、「その答えの根拠は、本文のどこにあるんだろう?」「あなたが『憎む』という言葉で表現したかった感覚に、もっとフィットする言葉があるんじゃない?」といった問いかけです。
こうした問いかけがあると、お子さんは四苦八苦しながら自分の考えを見つめ直します。その過程で、自分が書きたかった答えそのものが少しずつ変化していくのです。
実は、この過程こそが、国語でやるべき本当の勉強法です。
「A子に嫉妬している」という正答それ自体には、実はたいした価値がありません。価値があるのは、その正答にたどり着くまでの思考過程の自己反省と修正のほうです。本文のどこに注目すればよくて、どの言葉選びが最も適切で、どういう道筋で考えていくか。こうした思考の道筋を、自分のものとして獲得していくことに意味があります。
たとえば、「自分が『憎む』だと思っていた感情は、実は『憎む』ではなく『嫉妬』だったんだ」ということに、お子さん自身の力で気づく。そういう発見にこそ価値があるのです。
これを繰り返していくと、自分の答えの何がダメなのかが、抽象度の高い形で理解できるようになります。抽象度が高いからこそ、別の文章・別のテストにも応用が利きます。これが、国語力が「伸びる」ということの正体なのです。
つまり、国語の授業で本当に大事なのは、目の前の文章が理解できるかどうかではなく、考える道筋を体得できるかどうか。そしてこれは、教えてもらうだけでは体得できません。問いかけられて、自分で発見することで初めて獲得できるものなのです。
東大生などの、国語力の高い学生は、こうしたことを無意識的にやっています。たとえば東大の受験対策として赤本を解くなかで、友達と「あなたのこの答えはここが違うんじゃないか」「いや、俺はこう考えたからこう答えた」と議論する。模範解答と自分の解答を比較し検討する。こうしたことを、日常的に行っているのです。
そのため、得意な人は無意識的に対話を行ってどんどん上達していく一方で、苦手な人は苦手なまま───こうした構造が、国語という科目には存在しています。

家庭でできる対話の始め方──そして、親子だからこそぶつかる三つの壁
「対話が大事なのはわかった。では、家でやってみよう」――こう思われた方は、ぜひ次のような工夫から始めてみてください。
- 答え合わせのときに「なぜそう書いたの?」を一問だけ聞いてみる
正解か不正解かよりも、「どこを見てそう書いたのか」「本文のどの言葉が根拠だと思ったのか」を一問だけでよいので、お子さんに言葉にしてもらいます。
- 解説を読む前に、お子さん自身の言葉で誤答理由を語ってもらう
模範解答や解説を読む前に、「自分の答えのどこがズレていそう?」と本人に言わせてみます。これだけでも、思考の自己反省が始まります。
- 「正解を当てる」より「思考の道筋」を褒める
正誤よりも、「ここを根拠にしたのは鋭いね」「言葉の選び方を直そうとしたのが良かったね」と、思考プロセスそのものに注目した声かけをします。
しかし、正直にお伝えすると、親子だけで対話を続けるのは簡単ではありません。理由は三つあります。
第一に、親側にも文章に対する高い理解力が必要になります。さらに、お子さんが言っていることを正確に汲み取る力も求められます。
第二に、準備の負担が大きいことです。実は「対話」よりも「教える」ことのほうが、まだ準備は少なくて済みます。文章を読んで、正しく読み解くための道筋を事前に書き起こせばよいからです。しかし対話は、事前に立てた道筋通りには進みません。その場での即座の対応力が求められるため、難しいのです。
第三に、親子という特殊な関係そのものが障害になります。たとえば中学生くらいになると、多くのお子さんは気恥ずかしさなどがあって、親と素直に話すのが難しいことがあります。第三者になら礼儀正しく素直に話せるのに、親とは素直に話せない。こうしたことは、ごく自然に起こります。

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「対話」を通した国語学習を実現する方法──国語特化の個別指導「ヨミサマ。」という選択肢
ここまでの部分で、主に二つのことをお伝えしてきました。一つは、国語を本質的に伸ばすには「対話」が必要だということ。そしてもう一つが、親子の対話には現実的な限界があるということです。では、どうすれば、「対話」を通した国語学習が効果的に行えるのでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、国語特化の個別指導サービス「ヨミサマ。」です。このサービスでは、「対話のプロ」である第三者が、一対一で国語指導を行なってくれます。東大生を中心に、京大生、早稲田大・慶應大生で構成された講師から、個別的な国語学習を導いてもらえるのです。授業の形式は、講師が一方的に正解を教えるのではなく、生徒との対話を通じて「自分の解答のどこに課題があるか」「どう変えれば正解に近づくか」を、生徒自身が発見し、修正していくスタイルです。
大手塾に通っているお子さんにとっても、ヨミサマ。は、塾での学びをより活かすための補完として機能します。集団授業ではどうしても対応しきれない、一人ひとりが「なぜ間違えてしまったのか」に踏み込めるからです。
ヨミサマ。の詳細は、公式サイトからもご確認いただけます。https://yomisama.overfocus.co.jp/
しかし、正直に申し上げると、ヨミサマ。の授業は講師と生徒の相互作用に大きく左右される授業形式のため、その価値を最も実感していただくには授業を体験してみることが一番です。体験するだけでも、お子さんの国語との向き合い方が変わる手応えを感じていただけるはずです。
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国語は、特別な対策が必要な、特殊な科目です。そして、本当に伸びる学び方は「対話」にあります。ぜひ、お子さんの国語の景色が変わる体験を、一度試してみてください。
この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。
