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聖光学院中学国語

【聖光学院中の国語で合格点をとるための必勝戦略】

更新日:2025.09.07

聖光学院中学校といえば、神奈川県横浜市にある、中学受験ではトップクラスの名門校です。

聖光学院中学校の入試科目の中でも「国語」は、非常に差がつきやすい科目です。

ある年度では、150点満点中で最高点が146点に対し、最低点は84点と、その差が62点もありました。

これは、他校と比較しても大きい傾向です。

そんな聖光学院中学校で合格を勝ち取るためには膨大な学習量が求められます。

この記事では、聖光学院中学校国語の

  • 問題形式
  • 合格点
  • 問題傾向
  • 実際に出題された問題
  • 合格までの、具体的な対策方法

などについて徹底解説をしていきます。

聖光学院中の国語で合格点をとるための必勝戦略

一緒に立てていきましょう🔥

1.実は特殊な、聖光学院中学校の国語の問題形式

対策を立てるために、まず聖光学院中学校の国語の問題形式を分析しましょう。

各科目の試験時間と配点は以下のようになっています。

科目配点試験時間
国語       150点       60分       
算数150点60分
理科100点40分
社会100点40分

この得点配分を見ても、国語が聖光学院中学校の入試の中でも重要視されていることが分かりますね。

問題は、文章読解題が2題と、漢字の書き取りなどの知識問題が2題の、計4題で構成されます。

そして聖光学院中学校の国語の1番の特徴は、

記号問題が多い

ということです。

聖光学院の入試問題は、文章の要約問題や心情の変化を問う記述問題が特徴でしたが、近年では逆に記号問題の割合が増えています

記号問題では紛らわしい選択肢が多く、傍線部やその前後を丁寧に読み取る必要があります。

その結果、答えの選択肢が多い分だけ差がつきやすくなっているのです。

しかし、記号問題は消去法などのテクニックで、ある程度得点を伸ばすことができます。

とはいえ、聖光学院の記号問題は本質を問うような問題でもあり、努力が反映されやすい問題形式なので、しっかり練習しましょう!

記号問題の解き方についての記事(執筆中です)

もちろん、記述問題も出題されますので、対策は必要です。

長文記述の書き方は、下の記事で詳しく解説しています。

長文記述の点数が伸び悩んでいる方は必見です。

長文記述の書き方についての記事(執筆中です)

得点しやすい問題

漢字などの知識問題はやや高めの難易度と言えるでしょう。

例として、実際に入試で出題された漢字を見てみましょう。 

2024年度:警笛 車窓 沿岸 悲痛 厳寒

2023年度:転じる 半旗 出色 当意(即妙) 発破

ただ、難易度は高いですがこれらはしっかりと学習していれば書けるものです。

合格点をとるために、漢字は早めにしっかりと対策して取り切りましょう。

漢字の勉強の仕方について、下の記事では詳しく述べています。

漢字の先取りは、中学受験での他の科目の点数アップにも直結します。時間の余裕があるうちに漢字の先取り学習を済ませておきましょう。

2.合格するためには、国語で何点取ればいい?

解答用紙を見て少し尻込みしてしまった方もいるかもしれませんが、もちろんこれら全てを完璧に仕上げなければならないわけではありません。

合格点を取れればよいのです。

合格点については公式に発表されてはいませんが、おおむね

70%程度

の得点を、合格する生徒は取っているそうです。

なので、過去問演習なども、7割以上の出来を目指していきましょう。

3.過去問分析から見えてくる、一貫した問題傾向

国語の文章読解題では、小説・物語文から1題、説明文・論説文から1題というパターンが多いです。

文章自体はあまり難しい文章ではないため、文量量の割には容易に読み通すことができるでしょう。

しかし、心情を問う記号問題が多く出題され、答えの選択肢も、大人でも迷うほど紛らわしいものが多いです。

過去問をよく練習し、形式に慣れましょう。

そして、国語だけに限らず、聖光学院は全般的な出題方針として、きちんと努力してきた子の力を反映できる問題ということを挙げているそうです。

国語の問題でそれが最も顕著に現れているのが知識問題です。

少しひねった形式の問題もあるため、漢字・語句(慣用句やことわざ、四字熟語など)の問題集を一冊完璧に仕上げることを目標にしましょう。

語彙力を上げる方法に関する記事はこちら!

・あなたは今、聖光学院に受かる国語力がありますか?

早速ですが、この問題を解いてみてください。

これは実際に聖光中学校で出題された問題です。

この問題は、第一問の1番最初の記号問題。つまり、絶対に正解すべき問題です。

すぐに解けるので、ぜひ取り組んでみましょう。

問題

九歳のときに小学校の吹奏楽部に入ったのがきっかけで、僕はトランペットに触れた。三歳からピアノは習っていた。母親が自宅で教室を開いていたからだ。兄はすぐにやめてしまったが、僕の性には合っていたらしく、練習が苦痛だったことは一度もない。母が、禄(主人公の名前)の好きにやればいいよ、という態度で接してくれていたのもよかったのだと思う。ただ、楽器をやっている男子は、小学校では敬遠されたり、軽く見られたりすることが多い。同志が欲しいというのが、部活選びの最大の動機だった。そこで、似合いそうだからというよく分からない理由で任されたのが、トランペットだった。吹いてみると、ピアノとはまったく違う、音階を自分で作り出せる喜びに興奮した。すぐに自分用のトランペットを買ってもらった。中学校に進んだ僕は、またも吹奏楽部に入った。少しも迷わなかった公立校だったが、全日本コンクールの全国大会出場を目標として掲げている強豪校で、土日もゴールデンウィークも夏休みも、みっちり予定が組まれていた。

問 少しも迷わなかったのはなぜですか

ア トランペットに夢中になっていたから

イ 中学校でも共にトランペットを吹き、苦楽を共にする同志が欲しかったから

ウ 強豪校で自分の技術を磨きたかったから

エ 母親の期待に応えたかったから

オ 小学生の時は周囲の目を気にしていたが、中学校ではその必要がなくなっていたから

という問題でした。いかがでしょうか。一見どれも正しいように見えますよね。

では解答解説の方を見てみましょう。

<解答解説>

解答

です。

この解答に辿り着けたでしょうか。

では、どう考えたら良かったかを解説していきます。

上記のように紛らわしい選択肢が多い問題では、

不適切なものを順に除いていく消去法が有効です。

それぞれの選択肢について、誤りを探していきましょう。

まず

イ 中学校でも共にトランペットを吹く同志が欲しかったから

の解答について、

中学校でもとありますが

そもそも小学校にも音楽の同志と言える存在はいなかったため、誤りです。

ウ 強豪校で自分の技術を磨きたかったから

について、強豪校だったからその部活に入ったとは記載されておらず、入った先がたまたま強豪校だっただけなので、誤りです。

エ 母親の期待に応えたかったから

についても、

母が、禄(主人公の名前)の好きにやればいいよ、という態度で接してくれていたのもよかったのだと思う。

とあるため、不適切と分かります。

オ 小学生の時は周囲の目を気にしていたが、中学校ではその必要がなくなっていたから

中学校に上がり、部活選びをする際に周囲の目を気にしなくなったとは書いていないため、不適切です。

以上から、残ったアが答えであることが分かります。

いかがだったでしょうか。

消去法を用いれば自信を持って解答できるようになるため、ぜひ練習しておきましょう。

4.合格するための、超具体的な方法教えます

聖光の国語を攻略するためには、

  • 書いてあることを理解するための広範な知識
  • 理解したことを論理的に繋げて、長文記述をする能力

が必要です。

そのためには、良質な過去問を解くことが何よりも有効です。

過去問を解く上で最新の年度のものを解くことはもちろん大切ですが、まずは比較的易しい昔の問題に取り組んで自信をつけることを目標にしてみましょう。

以下、おすすめの過去問の問題を挙げていきます。

①2024年度

▶︎物語文では、二人の男女がレストランに入り、そこからプロポーズをするまでの物語が描かれています。

聖光学院らしい複雑な記号問題や難易度の高い知識問題が出題されているため、

過去問で形式に慣れておきましょう。

②2022年度

▶︎物語文では、吹奏楽部に入部した中学生の活動風景が描かれ、心情を読みとる問題が出題されています。

受験生と同年代の少年少女を主人公にして、彼らの心情を読み取らせる問題は中学受験において頻出です。

まずはこれらのおすすめの過去問を解いてみましょう!

その際は以下のポイントに気をつけてみてください。

過去問活用法

また、日常から親子や友人間で、教材の内容について話し合うことも効果的です。自分の考えが整理され、より深い定着が期待できます。また、思考力や表現力、語彙力も向上も期待できます。

ニュースなどの題材をもとに、社会問題についての考察を深めるのも良いでしょう。

保護者の子供への接し方について、実際に東大生にインタビューした記事はこちら!

5.まとめ

聖光学院中学校では、大学受験にも匹敵する高度な国語力が求められます。

合格するには、深い読解力と、それを表現する記述力が必要不可欠です。

国語特化のオンライン個別指導塾「ヨミサマ。」では、聖光学院中学校の国語に頻出の高度な文章を、東大生を始めとした難関大学の講師とともに学習していきます。

そんな東大生たちがつくった、国語の記述問題がメキメキ伸びるようになる、記述問題のルールブックを無料で配布中です。

このルールブックも活用して聖光学院中学校の国語を攻略しましょう!

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この記事を編集した人

ヨミサマ。事務局

東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。ヨミサマ。講師の東大受験や指導の経験をもとに、国語や受験にまつわるお役立ち情報を発信していきます!