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【共通テスト後にすべきこと】国語で苦戦するあなたへ。二次試験までに点数を伸ばす3つの戦略
「共通テストの国語、思うように取れなかった……」
「二次試験の記述式、何をどう対策すればいいかわからない」
「残り時間が少ないけれど、今からでも間に合うのだろうか」
共通テストを終え、こんな不安を抱えていませんか。
結論からお伝えします。国語は、英語や数学など他の科目と比べても、短期間で成績を伸ばせる可能性が高い科目です。今からの努力と本番での心構え次第で、点数は大きく変わります。
実際、東大生100人に「国語の勉強法で最も効果があったもの」を聞いた調査でも、共通しているのはただ問題集をこなすのをやめて、正しい方向の努力を、短期間でも積み上げることでした。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
関連記事
東大生100人に訊いた、国語の勉強法で最も効果があったものhttps://yomisama.overfocus.co.jp/news/kokugo/kokugo-study-bestway/
この記事では、東大生がつくる国語特化の個別指導サービス「ヨミサマ。」が、共通テスト後から二次試験までの限られた時間でやるべきことを、3つの戦略に絞ってお伝えします。

目次
なぜ「共通テスト後の国語」でつまずく人が多いのか
共通テストの自己採点を終え、二次試験の過去問に取り組み始めた瞬間、「あれ、全然できない」と感じる受験生が毎年大勢います。これは決して国語力が落ちたわけではなく、共通テストと二次試験が、そもそも別物の試験だからです。
共通テスト対策と同じ感覚で二次試験に臨むと、痛い目を見ます。なぜなら、二次試験の国語には、共通テストとは決定的に異なる3つの特有の要素があるからです。
① 記述式の問題が登場する
共通テストはすべて選択式ですが、二次試験では記述式問題が登場します。たとえば東大の国語は完全記述式。「なんとなく」や消去法で当てる戦略は通用しません。
② 大学ごとに傾向が大きく異なる
共通テストは全国共通の形式ですが、二次試験は大学ごと、さらには学部ごとに出題傾向が異なります。たとえば早稲田大学は、学部により形式が特殊であることで知られています。
③ 共通テストよりも文章が難しい
共通テストは、国語力が高い生徒から低い生徒まで幅広く対象とし、得点が正規分布的に散らばるように設計されています。一方、二次試験は同じくらいの国語力の受験生を対象として想定しているため、難関大であればあるほど、文章は難解になります。
この3つの違いを理解しないまま勉強を進めると、努力の方向性を間違えてしまいます。逆に言えば、この3つに正しくアプローチできれば、短期間でも点数は伸びます。
今回は、国語の記述式問題に焦点を当て、解答の作り方や得点につなげるための考え方を解説します。
選択式問題の解き方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
- 国語の選択肢問題で2択で迷った時の考え方
https://yomisama.overfocus.co.jp/news/info/sentakumondai-2taku/ - 東大生が実践していた、国語の選択問題を解くポイント3選
https://yomisama.overfocus.co.jp/news/benkyouhou/kokugo-sentakumondai/
また、古文・漢文の対策法を知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
- 【共テ古文・漢文勉強法】東大生・京大生がおすすめする共テ古文漢文対策おすすめ問題集
https://yomisama.overfocus.co.jp/news/benkyouhou/kyoutuutest-kobunkanbun/

よくある「効果が弱い対策」と、その限界
二次試験までの時間が限られているからこそ、間違った勉強に時間を使ってしまうのは避けたいところです。よく見かける、けれど効果が弱い対策を整理しておきます。
- 志望校の過去問をなんとなく解くだけ 解いた後の振り返りが浅いと、何度解いても同じところで間違えます。
- 市販の問題集を一冊だけ繰り返す 傾向の違う問題ばかりやっていると、志望校への最適化が進みません。
- 読書だけで国語力をつけようとする 小説を読むだけでは、評論文の論理構造や記述式の答案作成力は身につきません。
これらが無意味というわけではありません。ただ、共通テスト後の限られた時間では、もっと効率的なアプローチが必要です。ここから、本質的な解決策を3つに絞ってお伝えします。
戦略① 記述式対策:本文を読んでいない人に伝わる言葉に翻訳する
ほとんどの受験生が見落としている、記述式問題の本質をお伝えします。
記述式の国語のテストとは、よくわからない文章の一部を、まだ文章を読んでいない人にも理解できるように言い換えるテストです。
これを直感的に理解していただくために、ひとつのたとえ話をします。
3歳の子供・お母さん・お姉ちゃんの例
まだ説明がうまくできない3歳の子供が、泣いていたり何かを訴えていたりしたとします。けれど、その子をずっと観察していたわけではないお母さんには、その要求が何なのかよくわかりません。
ここで、近くに年齢の離れたお姉ちゃんがいて、状況をすべて見ていたとしたらどうでしょう。
「さっき服を引っ張っていた」「お菓子をめちゃめちゃ食べていた」――そんな文脈をヒントに、その子の求めているものがわかります。だから、赤ちゃんの要求を、「暑いみたいだよ」「お腹がいっぱいで眠いのかもしれない」と言葉で説明できるのです。
記述式の国語のテストで求められているのは、このお姉ちゃんの役割です。それだけを読んでもよくわからない「傍線部」を、まだその文章を読んだことがない人にもわかるように言い換えること。これが記述式問題の本質です。

なぜ傍線部だけを読んでもわからないのか
理由は主に2つ考えられます。
一つ目は、その文章特有の意味を含んだ語が使われていることです。たとえば、傍線部に「かわいい」という言葉が含まれていたとします。この語は、一般的なイメージや辞書的な意味としてはポジティブな言葉ですが、ある文章の中では主人公にとって「呪い」のニュアンスを含んで使われているかもしれません。そうだとしたら、そのニュアンスを反映しなければ、傍線部を「言い換えた」ことにはなりません。
二つ目に考えられるのは、一般的には理解しにくい主張がされているというパターンです。 たとえば「優先席に座っていたとしても、絶対に席を譲ってはいけない」。この主張だけを見ると意味不明で、論理的整合性がないように感じます。しかし、文章全体の流れを見ると、筆者なりの論理が主張の背景にあることがわかります。傍線部を言い換える際には、この筆者の論理を反映させた言い換えをしなければなりません。
読んだことがない人にもわかるように言い換えるという意識がないと、上記のような対応ができず、記述式のテストで減点されやすくなります。説明の方向性を間違えれば、減点どころか0点になることもあります。これは大きなリスクです。
具体的な対策法
ここからが具体的な実践方法です。次の2ステップで取り組んでください。
- 傍線部を分解する
- 分解した一つひとつの要素を、文章を読んだことがない人にも理解できる形に言い換える
「これ」「それ」などの指示語や、文章特有の言い回しは、徹底的に言い換えるようにしましょう。このやり方を実践することで、まずは 説明の方向性を間違えるリスクが減ります。さらに、試験本番で「何をすべきかわからない」と焦って時間を無駄にすることが起きにくくなり、大幅な減点などの大事故が起きることを防げます。
絶対に避けたいのは、傍線部をふわっと理解して、ふわっと言い換えようとすることです。「なんとなくこんな感じかな」で書いた答案は、ほぼ確実に減点されます。必ず傍線部を分解し、要素ごとに言い換えてください。
戦略② 大学別傾向対策:赤本・青本「比較検討」勉強法
直前期は、根本的な国語力・読解力をゼロから引き上げるには時間がありません。だからこそ、受ける大学に対して自分のレベルを合わせることを最優先目標にしましょう。
複数の解答を「比較する」という最強勉強法
自分で解くよりも、ある意味で効果的な勉強法があります。それが、赤本・青本などの複数の解答を比較検討する方法です。
そもそも記述式問題の解答は、予備校や出版社ごとに少しずつ異なります。同じ問題に対する解答であっても、表現の選び方や、どの要素を中心に据えるかが微妙に違うのです。だからこそ、それらを並べて見比べ、どこが共通していて、どこが異なるのかを考えることで、最低限押さえるべきポイントが浮かび上がってきます。さらに、レベルの高い解答を複数眺めることになるので、自然と「良い解答とは何か」を見分ける審美眼が養われていきます。
ここで言う審美眼とは、たとえば「より良い言い換えとはどのようなものか」「題意に沿った解答とはどんな答案か」「文章全体を捉えた解答とは具体的にどう書かれているか」といった感覚のことです。こうした感覚は、参考書を一冊だけ読み込んでも身につきにくく、複数の解答を見比べる中ではじめて自分のものになっていきます。
自分で解いた答案を採点するときも、二種類以上の解答解説を持っておくことを強くおすすめします。
過去問のより具体的な活用法については、こちらの記事で詳しく解説しています!
「国語の過去問はいつ解くべき?東大合格者が薦める過去問活用法」
https://yomisama.overfocus.co.jp/news/benkyouhou/kakomon-itsutoku/
もし解いたりしっかり採点する時間がないなら、ただ見比べるだけの勉強でも十分効果があります。特に滑り止め的に受ける学校については、時間をかけて解くより、解答比較に絞ったほうが効率的なことも多いです。
「schip(スキップ)」という参考教材
ここで、ぜひ知っておいてほしい教材があります。それが、インターネット上で無料公開されている「schip」です。これは、東大生が予備校の解答を5個ほど並べて見比べながら、どの解答がどう優れているのか、どこに不足があるのかを議論していくという、非常に実践的な内容になっています。詳しい内容や活用イメージについては、以下の紹介記事をご覧いただくとつかみやすいはずです。
https://todai-umeet.com/article/21489
比較検討の仕方を直感的につかみたい方は、まずはこの教材に目を通してみるのがおすすめです。そして、そこで行われている議論を、今度は自分一人でやってみるイメージで、赤本・青本などの解答比較に取り組むとよいでしょう。最初はうまく言語化できなくても、繰り返すうちに「この解答のここが優れている」「この答案はここで題意を外している」といった視点が、確実に自分の中に育っていきます。

戦略③ 文章難化への対処:1日2本の多読戦略
二次試験の文章は、共通テストよりも難しいです。だからこそ、受ける大学よりさらにレベルが高い大学の過去問を読み込むことが効きます。
具体的な練習方法
数字で具体化してみましょう。たとえば、今日から1日30分だけ国語に時間を使うとします。そして、二次試験まで残り30日あると仮定します。30分あれば、新しい文章を2本読むことができますから、二次試験までに合計60本の文章に目を通せる計算になります。
このように、1日2本、新しい文章をパパッと読む練習を続けていくと、初めて見る文章をその場で理解することに、だんだん慣れていきます。語彙力がある程度身についてきますし、論理展開のパターンにも自然と馴染んでいきます。その結果、初見の文章を前にしても安心して向き合えるようになり、早く正確に読み進められるようになっていくのです。
そして、ここからが重要です。正直に言えば、60本ではまだ何も変わらないかもしれません。けれど、300本読めば、確実に世界が変わります。新しい文章を開いても「なんかこういうの、見たことあるな」という感覚になり、スッと内容が入ってくるようになるのです。
以上で述べたことは、学術的にも裏付けられています。
たとえば今村による2007年の論文では、英語学習における「多読」が、読み方のストラテジーを醸成し、初見対応力を向上させることが実証されています。
また、Liu & Zhangによる2018年の論文では、参加者総数1,268名のデータを統合したメタ分析によって、多読は語彙学習・読解力向上に統計的に有意な効果があることが示されました。
国語は意外と「知識ゲーム」
国語は、感覚やセンスの科目だと思われがちですが、実は知識の多寡で差が出る科目です。語彙もそうですし、過去にどんな文章を読んできたかという経験もそうです。知識の蓄積がなければ、難しい文章は読めません。だからこそ、受験までにたくさんの文章を読んでおくことが、地味ですが決定的に大事なのです。
高1・高2生は今すぐ始めれば700本読める
ここからは、高1・高2生に向けたメッセージです。一年前からこの習慣を持っておけば、そこまでハイペースで取り組まなくても、700本ほどの文章に触れることができます。700本という数字は、普通の受験生を大幅に上回るための、十分すぎる蓄積です。この差は、二次試験本番で大きなアドバンテージになります。受験が本格化する前の今だからこそ、焦らずコツコツと多読を始める価値があるのです。
多読の意義については、こちらの記事でデータを用いて解説しています!
「【入試国語対策を1ヶ月で】問題集を『読むだけ』勉強法で合格点を取る!」
https://yomisama.overfocus.co.jp/news/benkyouhou/bennkyouhou-yomudake/
避けた方がいいNG行動
最後に、絶対に避けてほしいことを一つだけお伝えします。それが、志望校の問題をなんとなく解いて、時間を浪費することです。「とりあえず過去問やってます」という状態は、限られた直前期の時間の使い方として、もっとも危険なパターンと言えます。
もし過去問に取り組むのであれば、解答比較までをワンセットにして、一題一題を真剣に解き切ることに集中してください。あるいは、解くことにこだわらず、難しくて短い文章をできる限り大量に読むことに振り切るのも一つの戦略です。大切なのは、どちらか一方の方向に明確に振り切ることであり、中途半端な取り組み方こそが、いちばんもったいない時間の使い方になってしまうのです。
まとめ:共通テスト後にすべきこと
最後に、今日のポイントをおさらいします。
- 戦略① 記述式対策 傍線部を分解し、読んでいない人にも伝わるよう言い換える
- 戦略② 大学別傾向対策 赤本・青本など複数解答を比較検討する
- 戦略③ 文章難化対策 受験校よりレベルが高い文章を1日2本多読する
- NG行動 志望校の問題を「なんとなく解く」こと
国語は、短期間でも伸ばせる科目です。残された時間を、正しい方向に使うように心がけてください。そして、自分一人で迷いそうになったら、ヨミサマ。の無料体験で東大生講師と話してみてください。
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よくある質問
Q1. 共通テスト後から二次試験まで、国語にどれくらい時間を使うべきですか
A. 他科目とのバランス次第ですが、1日30分でも継続できれば、過去問1〜2本に取り組むことが可能です。短くても毎日触れることが、二次試験本番での読解スピードと安定感につながります。
Q2. 記述式の答案は、自己採点で十分ですか
A. 自己採点だけでは限界があります。記述式は、自分が「書けたつもり」になっていても、第三者から見ると要素が抜けていることが多いからです。最低でも2種類の解答解説と比較し、可能であれば添削指導を受けることをおすすめします。
Q3. 多読は、どの大学の過去問から読めばよいですか
A. 志望校より少しレベルが高い大学の過去問を中心に、評論文と小説をバランスよく読むのが基本です。難関大の評論文は論理構造の練習に、小説は心情把握の練習に効果的です。
Q4. 高1・高2のうちから、国語の何を始めればよいですか
A. まずは「1日1〜2本、新しい文章を読む」習慣をつくることをおすすめします。1年で700本に達すれば、語彙力・論理展開のパターン理解・初見文への耐性のすべてで、普通の受験生を大きく引き離せます。
Q5. ヨミサマ。の無料体験では何ができますか
A. 東大生講師がご本人の現状をヒアリングし、国語の課題と、残された時間で何をすべきかを一緒に整理します。記述式の添削サンプルをお見せすることも可能です。お申し込みは以下のLINEからどうぞ。 https://page.line.me/537uhuth?oat__id=5048682&openQrModal=true
参考文献
- 今村一博(2007).「高校生に対する多読指導と情意、使用する読解ストラテジーの認識との関係:縦断的研究」『外国語教育メディア学会機関誌(LET)』44, 139–154.
- Liu, J., & Zhang, J. (2018). The Effects of Extensive Reading on English Vocabulary Learning: A Meta-Analysis. English Language Teaching, 11(6), 1–15.
この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。
