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国語の記述問題で最高の解答を作る方法
こんにちは!ヨミサマ。編集部です!ヨミサマ。とは、東大生が作った、国語特化のオンライン個別指導塾です。「対話」を通して国語力を上げることをモットーにしています。今回の記事は、この「対話」の前段階でもある、一人で解答を作るときに役に立つものです。
ズバリ、国語の記述問題で最高の解答を作る方法をご紹介します。
なぜ記述問題なのか?それは、記号問題や語句問題より配点が高いことはもちろん、記号問題への対応力を上げるためには記述問題への対応力を上げることが一番の近道だからです。
でも、記述問題を解くのは難しいですよね。さらに、ヨミサマ。の授業では先生と対話しながら一緒に最高の解答を作りますが、授業の前段階の自分で解答を作る際や、テスト中は、一人で解答を作ることになります。
そこで今回は、合格する解答を作るために、自分一人で解答を作るときに心がけるべきポイントを3つご紹介します。
自分一人で解答を作るときに心がけるべき3つのポイント
- 本文を読んでいない人にも伝わる解答を書く
- 本文の背景にある二項対立を意識する
- 自分の認識や経験を意識する
目次
1. 本文を読んでいない人にも伝わる解答を書く
国語の記述問題では、誰が読んでもわかる解答を書くことが大切です。本文を読んでいない人でも、解答を読むだけで趣旨が掴めるような文章を作るということです。そのために、以下の2点に注意しましょう。
① 指示語を具体的に言い換える
「この話」や「あの人」のような指示語はできるだけ解答に入れないようにしましょう。国語の解答では、指示語が指し示す内容を適切に説明する必要があります。
例)「この話」→「サッカーで負けた話」
「あの人」→「友達のユウキ」
② 本文特有の意味を持つ言葉を言い換える
例)「かわいい」
「かわいい」という言葉が文章で使われているとしましょう。「かわいい」は一般的にはよい意味で、対象への好意を示す言葉です。しかし、文章によっては、対象の女性性や愛玩性を強調するものとして「かわいい」という言葉が使われることがあります。この場合は本文中での「かわいい」という表現をそのまま解答に使うことは避けて、一般的な意味での「かわいい」ではない意味で「かわいい」と使われていることに留意して解答する必要があります。

文脈による意味の変化
つまり、言葉が持つ「一般的な意味」と「本文中での意味」の間にズレがある場合、そのズレを意識して解答を作成する必要があるということです。
このようなときは、より適切な言葉で言い換えるか、補足的な説明を加える必要があります。
例)「太郎は花子をかわいいと思っている」
修正案① より適切な言葉で言い換える
→「太郎は花子を幼く御しやすい存在だと思っている」
修正案② 補足的な説明を加える
→「太郎は花子を、幼く御しやすいという意味でかわいいと思っている」
効果的なトレーニング法:指示語置き換えトレーニング
本文を読んでいない人にも伝わる解答を書くためには、指示語置き換えトレーニングが有効です。読書中や会話中に指示語が出てきたら、より具体的な言葉を使って置き換える練習をしてみましょう!
2. 本文の背景にある二項対立を意識する
二項対立とは
ある概念を説明するときに、それと対立する別の概念を並べることで、説明したい概念の特徴を明確にする説明の仕方を、二項対立を用いた説明といいます。比較した方がより明快に特徴を伝えられるため、文章にはよく二項対立が現れます。

二項対立
例1 )科学と宗教
頻出する二項対立として科学と宗教があります。「昔の人は宗教を信じ込み、現代人は科学を信じ込む」という対比を通じて、昔の人と現代人の共通点または相違点を明らかにするような文章が一つの例です。
例2 )デクとかっちゃん
また、二項対立が使われるのは論説文だけではありません。例えば物語だと、『僕のヒーローアカデミア』のデクとかっちゃんが挙げられます。「無個性のデク」と「強い個性を持つかっちゃん」を対比することで、個性をもたないデクの苦しみが際立ちます。
例3 )昔の自分と今の自分
さらに、エッセイで頻出するのは「昔の自分」と「今の自分」の対比です。両者を対比的に描くことで、変化が明確になり、変化のきっかけとなった出来事の重要性が伝わります。
二項対立は見えにくい
文章内では対立する二項の片方だけが明示的に説明され、もう片方の説明は省略されていることが多い点にも注意しましょう。
例1 )「犬は長く走れる」
犬と猫を対比的に説明する文章で、「犬は長く走れる」とだけ書いてあり、猫については書かれていないことがあります。この場合、「犬は長く走れる」という文章が 「猫は長く走れない」という意味を暗示的に含んでいます。
例2 )「あの頃の自分は歌が上手かった」
同じように、「あの頃の自分は歌が上手かった」という文章は、「昔の自分は歌が上手い」 ことと「今の自分は歌が上手くない」ことを同時に示しています。
効果的なトレーニング法:二項対立発見トレーニング
文章を読んで「対比的な概念」を探し、それをノートなどにまとめておきましょう。「都会と田舎」「伝統と革新」「理論と実践」など様々な対立的な概念を発見できると思います。
3. 自分の認識や経験を意識する
国語の解答には、個人的な意見や感想を含めてはいけません。本文に基づいた解答を書きましょう。
でもだからこそ、解答を作る過程では自分の考えを意識し、筆者の考えと区別することが必要です。本文を読みながら、「これと似たような経験をしたことはないか?」「筆者の意見に賛成できるか?」と自分に問いかけてみるのです。
また、解答を作る過程で自分の経験や認識を意識するのは、より良い解答を作るためだけではなく、その文章からより深い学びを得るためにも大事です。自分の経験、認識と対比させることで筆者の主張をより多層的に理解できますし、自分の意見を一度明確にしておくと、その後の授業やディスカッションがより豊かなものになるからです。

効果的な読み方
効果的なトレーニング法:読書ノートをつける
本を読んだ後、「筆者の主張」と「自分の考え」を整理して書きましょう。色分けをしたり、表を書いてみたりするのもよいですね。最初は、筆者の考えに賛成か反対かだけを書くだけでも十分なトレーニングになります。
これにより、筆者の意見と自分の考えを区別しながら文章を読む力がつきます。
まとめ
今回は、国語の記述問題で最高の解答を作るために心がけるべきポイントとそのトレーニング法を3つずつ紹介しました。

記述問題のコツ
これらのポイントを意識して記述問題に取り組むことで、より質の高い解答を作ることができます。
おすすめの学習環境:ヨミサマ。
そして、以上3つのポイントを意識した国語の勉強に最適な学習環境が、ヨミサマ。にはあります。
なぜならヨミサマ。では以下のことが可能だからです。
ヨミサマ。がやってくれること
1. 先生に解答を評価してもらえる
2. 本文の背景にある二項対立について、より深く専門的な知識を学べる
3. 対話を通じて、先生に自分の認識や経験を引き出してもらえる
そのためこの記事を読んで「最高の記述解答を作れるようになりたい!」「国語専門の先生のサポートを受けたい!」と思った方は、以下のリンクから無料体験を受けてみるのもおすすめです!
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この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。ヨミサマ。講師の東大受験や指導の経験をもとに、国語や受験にまつわるお役立ち情報を発信していきます!