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音読のメリットとデメリットとは?【東大生100人にアンケート】
目次
はじめに
こんにちは、東大生がつくる国語特化のオンライン個別指導塾ヨミサマ。編集部です!
皆さん、国語を勉強するときに音読をしますか?
小学生の頃は毎日のように教科書の音読を宿題として出されていましたよね。感情を込めて登場人物の気持ちを想像しながら読んでみると、物語がぐっと面白くなって、内容も自然と頭に入るようになったと思います。音読は「読む」だけでなく「感じる」ことにもつながります。
一方で、中学生以降は国語の勉強というと、黙読と問題演習ばかりで、音読をする機会がほとんどなくなってしまったと思います。英語の授業では今でも音読が推奨されるのに、国語ではどうして音読しないのかと、ふと疑問に思うことがありませんか?
どうして学年が進むにつれて、音読が重要視されなくなってきたのか?国語力を上げるためには音読は大切なのか?
今回は、そんな疑問を解決するために東大生にアンケートを取って、調査してみました。
アンケートは、実施期間2024年12月13日から2025年2月20日で、「音読は国語力アップにメリットか、それともデメリットか」というテーマについて、東大生100人にオンラインフォームで回答を募ったものです。
この記事では、東大生100人からの回答をまとめて東大生が音読に対してどう思っているのか分析した結果をお伝えします。
アンケートの結果はメリット派が優勢
メリットだと考える人が全体の65%と多数で、デメリット派の2倍ほどでした。東大生は、国語にとっても音読は大切だと考えている人が多いのですね。この結果は意外でしょうか?

次に、メリット派デメリット派それぞれの理由について分析したものを載せます。
メリット派の意見のまとめ
国語の勉強における音読のメリット1
- 語彙力・漢字力の向上
- 集中力が続きやすくなる
- 音読による内容の記憶定着
語彙力・漢字力の向上
知らない語彙や漢字を含む文章をすらすら音読するのは難しい事ですが、返ってその部分で詰まったりすることによって意味や読みを自然に意識し、身に付けることが出来ます。
もちろん知らないまま飛ばしてしまっては身につきません。分からない時は調べるか人に聞く、というのを習慣づけることで効果が発揮されます。
集中力が続きやすくなる
音読をすると、黙読よりもリズムがあるので内容の没入がしやすくなります。慣れてしまえば一度音読を始めればスイッチが切り替わったように文章に集中するようになります!
本や教科書を開いて見たもののなかなか集中できない場合はとりあえず音読を試してみる、というのも有効ではないでしょうか。
音読による内容の記憶定着
音読は、音と筋道をセットで確認できるので、記憶にも残りやすいです。
これは社会等の暗記科目にも活用することも出来ますね。
さて、次は少し発展的な内容になります。
国語の勉強における音読のメリット2
- 語感やリズムが洗練される
- プレゼン・発表の練習になる
語感やリズムが洗練される
評論文や小説等では普段友達や保護者の方と話す時には出てこない、文章特有の語り口を体得する訓練になります。
つまり、書き言葉の言葉遣いというのを意識して読むことが自分で文章を書いたり作文をしたりする時に豊かな表現を使って書くことが出来るようになるための基礎になります。
プレゼン・発表の練習になる
文章を読むことに慣れてくると、国語のクラスや家で音読をする際に聞き手が聞き取り易いように配慮して読み聞かせる余裕が出てきます。
人に向かって文章をすらすらと読めることは、将来的にプレゼンをしたり発表をしたりする時にはとても重要な能力です。
このようなメリットが出てきている一方で、デメリット派の意見も紹介します。
デメリット派の意見のまとめ
国語の勉強における音読のデメリット
- 読解が浅くなる
- 時間がかかる
読解が浅くなる
音読をすることの落とし穴として、字面をただなぞるように音読してしまい結果として頭に入らないというものがあります。
これを回避するためには、文章の内容のイメージを常にしながら読むという対策も出来ます。
しかし、一度なぞるような音読をしている状態になってしまうと、ひと時も気を抜かずに音読をするのはなかなか難しいです。
時間がかかる
声に出して音読をしている以上、どうしても黙読よりも速く読むことは出来ません。そのため、黙読ならもっと速く読めるのに音読をさせられているような状況だと、効率が悪いと感じてしまう人もいるでしょう。
また、音読のスピードが自分の文章を読む最高速度だと思い込んでしまうと、他の人より文章を読むのが遅くなってしまう、ということになりかねません。
分析的読解には非効率
音読をするだけでは、筆者の主張の論理構造を見抜いたり批判的に読んだりする力が育ちにくい。という問題があります。
そのような段落構成や対比構造などを分析するにはマークを入れたり表にまとめてみたりする練習を行う方が効果が見込めます。
まとめ:応用的な段階では音読でなくてもよい
音読は、国語力の土台を築くうえでは有効で、特に語彙の定着やリズム感の体得、集中力の維持といった面では大きな力を発揮します。
しかし、応用的・発展的な段階においては、文章をしっかりと読むための論理的な構造把握や表現力、記述力の養成が求められ、このような能力は音読をするだけで伸ばすことはできません。
むしろ、要点を抜き出したり、筆者の意図と自分の考えを比較するようなメタ認知的な読みや、他者と対話しながらの読解、記述・要約訓練などが重要になってきます。
したがって、より応用的な段階では音読を中心とした学習より、目的に応じた多様な読み方の練習へ移行するほうがよいでしょう。
おすすめの学習環境はヨミサマ。
そして、このようなデメリットを解決する国語の勉強に最適な学習環境が、ヨミサマ。にはあります。
ヨミサマ。はお子さまのレベルに合わせて授業で漢字や語彙の読み方をチェックしたりと、語彙や漢字のインプットができます。
かつ、筆者の主張の論理構造を見抜いたり批判的に読んだりといった、音読では得ることのできない力を、講師と対話をしながら文章を読むことで鍛えられます。
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この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。ヨミサマ。講師の東大受験や指導の経験をもとに、国語や受験にまつわるお役立ち情報を発信していきます!