- 東大生による国語専門個別指導 ヨミサマ。
- 記事一覧
- 【東京都立中高一貫校共通問題の国語で合格点をとるための必勝戦略】
【東京都立中高一貫校共通問題の国語で合格点をとるための必勝戦略】
東京都内には、都立中10校と千代田区立九段中等教育学校をあわせて、計11校の公立中高一貫校が存在します。
これらの都立中では全校で共同作成の問題(共通問題)と各校が独自に作成する問題(独自作成問題)を組み合わせた問題が出題されます。
そして、これらの問題の中でも避けては通れないのが、共通問題です。
適性検査は3種類あり、それぞれで問われる能力が異なります。
📝 適性検査Ⅰ:読解力と表現力が問われる(国語)
🧠 適性検査Ⅱ:資料分析と論理的思考力がカギ(算数、社会、理科)
🔬 適性検査Ⅲ:理数系の思考力を試す(各校の裁量で実施)
これらの対策にお困りの受験生の方も、多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな共通問題の中でも国語の力を測る「適性検査 I」について、
- 問題形式
- 問題傾向
- 実際に出題された問題
- 合格までの、具体的な対策方法
などについて徹底解説をしていきます。
【東京都立中高一貫校共通問題の国語で合格点をとるための必勝戦略】
一緒に立てていきましょう🔥
目次
実は特殊な、適性検査 I の問題形式
対策を立てるために、まず国語の問題形式を分析しましょう。
参照:
- https://www.eikoh.co.jp/chugakujuken/ikkan/tokyo/
- https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/guide/test.html
- https://chuuju.tarijiri.com/toritsu-youkou-gaiyou/
適性検査Ⅰの試験時間は45分で、100点満点で採点されます。
そしてそれらは大きく分けて、読解問題と作文問題の2つの部分で構成されています。
1. 読解問題(小問1〜2問程度)
- AとB、2つの文章: ジャンルの異なる長めの文章が2つ提示されるのが基本です。多くは、小学生には少し難解な説明文や論説文です。
- 記述式の解答: 設問は「〇〇について、文章AとBで述べられていることをそれぞれ具体例を挙げて40字以内で説明しなさい」といった形式です。文章のどこに何が書かれているかを素早く見つけ出し、指定された文字数で簡潔にまとめる要約力と情報処理能力が求められます。
2. 作文問題(400字〜440字程度)
- 配点が大きく、適性検査Ⅰの核となる部分です。この作文の出来が、得点を大きく左右します。
- 条件付きの課題: 「2つの文章の内容を踏まえ、あなたの経験を交えながら、これからの学校生活で大切にしたいことについて、400字以上440字以内で書きなさい」というように、必ず複数の条件が付けられます。
- 解答用紙は縦書きの原稿用紙です。
問題傾向
近年適性検査Ⅰでは、単なる知識の有無を問う問題は少なく、文章や資料から情報を正確に読み取り、論理的に思考し、的確に表現する力が重視されています。
読解問題の傾向
読解問題では、主に以下の3つの力が問われます。
- 要点把握能力: 長い文章の中から、筆者の主張や要点を的確に捉える力。
- 情報整理・分析能力: 複数の情報を整理し、共通点や相違点を分析する力。
- 記述力: 設問の意図を正確に理解し、本文中の言葉を用いて簡潔に説明する力。
また、問題は抜き出しや、文章中の言葉をまとめるケースが多く、記述型の問題と比べれば容易に解くことが可能です。
作文の傾向
作文では、以下の点が評価のポイントとなります。
- 課題理解力: 設問の条件(文字数、盛り込むべき内容など)を正確に理解しているか。
- 論理的構成力: 序論・本論・結論など、分かりやすい文章構成になっているか。
- 表現力: 自分の考えや経験を、具体的に説得力を持って記述できているか。
あなたは今、共通問題を解ける国語力がありますか?
(参照:https://kateikyoushicamp.jp/blog/26371/)
早速ですが、この問題を解いてみてください。
これは令和6年度(2024年度)、実際に出題された共通問題です。
この問題では、まず最初に二つの文章が示されます。
どちらも短歌に関する文章です。
そして、これらの文章の後に問題が続きます。
まず内容についての小問が二つあり、最後に作文が課されます。
ここではその作文課題に一緒に取り組んでみましょう。
課題は以下です。
問題文
あなたは、これからの学校生活で仲間と過ごしていく上で言葉をどのように使っていきたいですか。今のあなたの考えを400~440字で書きなさい。
ただし、文章1・文章2の筆者の、短歌・俳句に対する考え方のいずれかに触れること。
(出典:東京都立小石川中学校 2024年度
東直子「生きていくための呪文」
藤田真一「俳句のきた道 芭蕉・蕪村・一茶」)
いかがでしょうか?
この問題に取り組むためには、まず文章中の短歌・俳句に対する考えを読み取る必要があります。
文章1は短歌や俳句を何度も唱えることで、自分の気持ちを前向きに変えることができるという内容であり、
文章2は俳句に用いる最適な言葉を選ぶため、まず口の中で千回唱えよ、という内容です。
作文では、どちらの文章の内容を踏まえても構わないので、書きやすい方を選びましょう。
文章1の内容を選んだ場合の解答例は、以下のようになります。
〈解答例〉
中学校では、多くの仲間と出会い、共に過ごすことになる。私はその中で、受け取る人の気持ちを一番に考えた注意深い言葉の使い方をしていきたいと考えている。文章2の中で、「舌頭に千転せよ。」という言葉が心に残った。これは、俳句に用いる最適な言葉を選ぶため、まず口の中で千回唱えよ、という松尾芭蕉の教えである。私はこの考え方を日常生活の仲間との関係にも活かしたい。私は以前、頭に思い浮かんだ言葉を、相手がどう感じるかを考えずにそのままぶつけ、相手を傷つけてしまったことがある。そんなとき、「千回」とは言わずとも一度口の中で唱えてみて、自分の言葉が相手を傷つけたりしないか、考える習慣を作りたい。なぜなら言葉は、相手との信頼関係を築く武器であると同時に、相手を傷つける凶器にもなり得るからだ。だからこそ、自分の思いを正確にかつ優しく伝えるための努力を続け、中学校で出会う多くの仲間とより良い関係を築きたいと考えている。
(403字※解答例は筆者が作成しました。)
それでは、上記の解答例をどのように考えて書いたのか、解説していきます。
STEP1 問題の「条件」を整理する
まず、書き始める前に条件を絶対に見落とさないことが大切です。
- テーマ: これからの学校生活で、仲間と過ごす上での言葉の使い方。
- 必須要素: 文章1・2の筆者の考え(短歌・俳句について)のいずれかに触れること。
- 文字数: 400〜440字。
これらの条件を一つでも破ると、内容がどれほど良くても大幅に減点されます。まずは問題文に「線を引きながら」条件を抜き出しましょう。
STEP2「型」に当てはめて考える
400字程度の作文では、「三段構成」で考えると迷いがなくなります。
| 構成 | 内容 | 今回の例での役割 |
| 序論 | 自分の意見・主張 | 「言葉を注意深く使いたい」という結論 |
| 本論 | 【引用】と【体験】 | 芭蕉の教え + 自分の失敗談を踏まえて、結論に至った理由を述べる |
| 結論 | 改めて、自身の結論をまとめる | 「自分の思いを正確にかつ優しく伝えるための努力を続け、中学校で出会う多くの仲間とより良い関係を築きたいと考えている。」 |
STEP3【具体化】自分の体験と結びつける
受験生が一番苦労するのが、「筆者の考え(俳句の教えなど)を、どう自分の生活に結びつけるか」という点です。
それを考えるためには、まず文章中に出てきた筆者の考えを簡単に要約する必要があります。
今回の場合では、文章2の「舌頭に千転せよ。」を取り上げ、その意図を
「これは、俳句に用いる最適な言葉を選ぶため、まず口の中で千回唱えよ、という松尾芭蕉の教えである。」
というように要約しました。
次に、この教えを自分の体験が結びつけられないか、共通点を探しましょう。
- 共通点を探す:
- 芭蕉(俳句):最高の表現を選ぶために、何度も言葉を唱える。
- 自分(日常):相手を傷つけないために、一度立ち止まって考える。
それにより上記のような共通点を見つけたので、今回はそれを結びつけて文章にしました。
もちろん解答の内容は自由です。
選んだ文章の内容にふれつつ、その内容に寄せた自分の考えとその理由を、学校生活で想定される例とともに書いていけばよいでしょう。
・合格するための、”超”具体的な方法教えます
共通問題の国語(適性検査 I)を攻略するためには、
理解したことを論理的に繋げて、作文で表現する能力
が必要です。
しかし、先ほどの解答例のような作文は一朝一夕で書けるようにはなりません。
なるべく多くの過去問を解き作文に慣れておくことが何よりも有効です。
2015年から現在のような形式になっており、過去問もそこまで多くはないため、全ての年度分を解ききることを目標にしましょう。
過去問以外に、以下のような教材を用いるのも効果的です。
『作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集』(朝日学生新聞社)
作文は添削が命!
書き終わった作文を第三者に添削してもらうことは、作文を上達させる上で最も重要です。
保護者の方でも先生でも大丈夫なので、欠かさず行いましょう。
また、日常から親子や友人間で、教材の内容について話し合うことも効果的です。自分の考えが整理され、より深い定着が期待できます。
ニュースなどの題材をもとに、社会問題についての考察を深めるのも良いでしょう。
保護者の子供への接し方について、実際に東大生にインタビューした記事はこちら!
まとめ
では、東京都立中高一貫校共通問題の国語では大学受験にも匹敵する高度な国語力が求められます。
合格するには、深い読解力と、それを表現する記述力が必要不可欠です。
国語特化のオンライン個別指導塾「ヨミサマ。」では、の国語に東京都立中高一貫校共通問題頻出の高度な文章を、東大生を始めとした難関大学の講師とともに学習していきます。
そんな東大生たちがつくった、国語の記述問題がメキメキ伸びるようになる、記述問題のチェックリストを無料で配布中です。
このチェックリストを活用して東京都立中高一貫校共通問題の国語を攻略しましょう!

東大生が作った、国語記述問題のチェックリストは「ヨミサマ。」の体験授業を受講していただいた方にプレゼントしています!
ヨミサマ。の体験授業は以下のボタンから!
無料体験授業実施中!
国語力を劇的に変える60分
ヨミサマ。体験授業
- 自分の今の「国語力」が分かる!
- 大学生の国語の「解き方」を追体験!
- 成績の伸ばし方の見通しが立つ!
無料
公式LINEからカンタン30秒
体験授業を予約する
関連する他の記事もご覧ください!
この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。

子どもの国語力を育てる接し方とは?【塾なし東大生の体験談】
国語の勉強法で最も効果があったもの【東大生100人に訊いた】