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医学部の小論文の書き方を徹底解説!東京慈恵会医科大学医学部合格者の対策方法とは【医学部小論文入試】
こんにちは!ヨミサマ。編集部です。
小論文、どうやって勉強すればいいのかわからない…というお悩みをよく聞きます。
本日は、医学部の小論文入試を受験したいがどうやって勉強したらいいのかわからない人に向けて、医学部小論文入試を体験した私が、攻略法をお話します。

目次
1. 受験校と入試の情報
私は東京慈恵会医科大学医学部の二次試験として、小論文入試を経験しました。この大学では、医学部の小論文は総合問題形式で、与えられたテーマに対して自分の意見を論理的に展開し、一定の字数内でまとめるという一般的なスタイルでした。制限時間は90分、字数制限は1200字以上2400字以下でした。
2. 小論文問題の形式とテーマ
問題の形式は、「医療資源の分配の公平性」など社会的な問題や「医学に関連する倫理的なテーマ」を基にした設問が多いと思います。
今回は例として「医療現場における患者の自己決定権と医師の判断のバランス」というテーマを取り上げてみます。このテーマは実際、医療現場で働く中で何度も向き合うこととなる問題です。
少し専門的なお話をすると、医療者はリスボン宣言に則り、患者の意思を尊重する立場にあります。よって患者の意思を無視して治療を行ったり、薬を処方したりしてはいけません。
こうした前提があるため、一般的に良い治療法(ランダム化比較試験などが行われ、予後が良いというエビデンスがある治療など)を患者さんに受け入れてもらえない場合、医療者としての意見と患者の自己決定権のバランスに悩まされることになります。
もし私がこのテーマに対して小論文を書くとしたら、患者さんの悩み・心配事にまず耳を傾けること、科学的根拠に基づく安全性・有効性の提示を十分に時間をかけて行うこと、などを解決策として書くと思います。
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3. 対策方法
3.1. 情報収集と理解を深める
まず、医学部小論文の対策には基礎的な知識が不可欠です。私は1か月前から小論文対策を始めたため、あまり対策に時間をかけられませんでした。よって、医学部受験のための小論文の過去問を解くことだけに徹しました。
もし時間に余裕がある方や、まだ入試まで何年かあるという方は、日頃から新聞や専門書、ネットで医療関連のニュースやトピックに目を通し、関心を持っておくことも大切です。
実際、私が大学に進んでから大切にしていることは、まずテレビのニュースをみるということです。ニュースは多くの人の手で作られているため、多少報道に誇張された部分があっても、大きく間違っていることがありません。途中でみるのをやめたりせず最後までしっかりと見てください。いろいろな専門家の意見もあると思いますので、自分が納得できる意見が見つかるといいですね。XなどのSNSやネットの記事は極端な意見が多く、かつ間違っているものもあるため、お勧めしません。

ただどうしてもネットで読みたいということであれば、時事メディカル(https://medical.jiji.com/news/)というサイトは信頼できると思います。
現代の医療問題、倫理的な問題、医療技術に関する基本的な情報を知っておくことは医学部に進んでからも求められます。この機会に習慣づけましょう。
3.2. 自分なりの小論文の書き方
小論文を書く際に、私が意識していたフレームワークを紹介します。
構成の基本:
・導入(問題提起): 最初に問題が何かを簡潔に述べ、その重要性や社会的影響を示します。
・本論(自分の意見): 自分がその問題に対してどのような立場を取るかを述べます。
・結論(具体的な解決策): 自分の立場を前提に、具体的な解決策や提案を提示します。この部分で、現実的で実行可能な方法を示すことが求められます。
本論における論理展開のコツとしては、明確な主張を持つこと、具体例を挙げること、反論を考えておくこと( 自分の立場に反対する意見を予測し、それに対する反論をあらかじめ考えておく。反対意見の余地を残すために、主張を完璧に書きすぎないというのもポイント!)です。
これに従って書いていけば、字数は十分足りると思います!
3.3. 時間配分と練習
小論文の最大の難関は、限られた時間内でいかに論理的にまとめるかということです。私は、以下のように時間配分を決め、時間内に納得のいく答案を仕上げる練習をしました。
- 最初にテーマを10分程度で読み、要点を整理します。
- 次に、20〜30分で本論と結論を組み立てるようにしました。
- 最後の20分で、文章を読み返し、冗長な部分を削ったり、表現を工夫したりしました。

4. 最も大事なこと
小論文において最も大切なことは、論理が一貫していることです。テーマが抽象的であればあるほど、結論が曖昧にならないように注意しました。
例えば、「地域医療と都市医療の格差をどう考えるか」 といったテーマで考えてみます。
大事なこと①論点を分ける
まず、論点を最初に固定します。
このテーマで一番ブレやすいのは
「格差は悪いのか?」「誰の責任か?」「解決策は何か?」という複数の論点が混ざってしまうことです。
そこで、以下のように役割を分けます。
- 定義・問題提起
→ 地域医療と都市医療の「格差」とは何を指すのか - 原因の整理
→ なぜ格差が生じるのか - 評価(是正すべきか)
→ 格差はどこまで問題なのか - 自分の立場・提案
→ どう考え、どうすべきか
※「原因」と「解決策」の議論を分けることがポイントです。
大事なこと②具体的に書く
次に、結論が曖昧にならないために意識すべきポイントをお伝えします。
- 抽象語は必ず具体化する
×「医療の質が違う」
👉「医療の質」のような抽象的な言葉を使うよりも、具体例を挙げたほうが解像度の高い説明になります。
○「専門医へのアクセス、救急対応、医療資源の集中」 - 結論は具体的な価値判断を明示
×「難しい問題である」
👉これでは、漠然とした意見に見えます。「何を、どのようにすべきか」まで具体的に書くと、問題意識が明確な結論になります。
○「完全な均一化は現実的でないが、最低限の医療アクセスは保障すべき」
とにかく例などをあげて具体的に書くことが、曖昧な結論を避けるコツです。
例文の解説とポイント
最後に、自分が入試を受けるならどう書くか、例文をご紹介します。
練習する際の参考にしてみてください。
例文
地域医療と都市医療の格差は、日本の医療体制において長年指摘されてきた課題である。ここでいう格差とは、単に医療機関の数の違いではなく、専門医へのアクセス、救急医療体制、医療資源の集積度といった医療の提供体制全体の差を指す。
この格差が生じる主な要因は、人口集中と医療資源配分の構造にある。都市部には人口が集中し、それに伴い医療需要も高いため、病院や医師、最新の医療機器が集まりやすい。一方、過疎地域では患者数が限られるため、医療機関の経営が成り立ちにくく、医師の確保も困難となる。このように、地域医療と都市医療の格差は個々の医師の努力不足ではなく、構造的に生じている問題である。
一方で、すべての地域に都市部と同等の高度医療を配置することは、医療資源の効率的利用という観点から現実的ではない。高度専門医療を一定の拠点に集約すること自体は、医療の質を維持するうえで必要な側面もある。
したがって、地域医療と都市医療の格差は「完全に解消すべきもの」ではなく、「許容される格差」と「是正すべき格差」を区別して考える必要があると考える。具体的には、救急医療や慢性疾患管理など、生活に直結する基本的医療へのアクセスは地域に関わらず保障されるべきであり、そのために遠隔医療や医師派遣制度の活用を進めることが重要である。都市と同一水準を目指すのではなく、地域の特性に応じた持続可能な医療体制を構築することが、現実的かつ公平な解決策である。
<解説とポイント>
1段落目では、「格差」という言葉の定義を述べたことがポイントです。はじめに定義を述べることで、自分の論じる事象の範囲を明確にできます。
2段落目では原因について書いています。具体例のあとに、具体例から導き出せる一般論でまとめました。
3段落目では、考えられる反論について述べています。先に述べた、「自分の立場に反対する意見を予測し、それに対する反論をあらかじめ考えておく」ことを意識しました。
4段落目では、自分の立場や意見を述べました。最初に自分の考えを述べ、その後具体例で意見を補強しています。また、予想される反論にも触れて多角的な視点をもった解答を目指しました。
5. 最後に
医学部の小論文入試は、知識だけでなく、柔軟な思考力と論理的な表現力が試されます。ヨミサマ。の授業ではこのような小論文の書き方も「対話」を通じて学んでいくことができます。
対話で学ぶ授業の良さは、説明を読むよりも一度実際の講師の授業を体験していただくほうが確実に実感できるかと思います。
まずは試してみましょう!下のボタンからLINEを登録して、すぐに無料体験にお申し込みいただけます。
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この記事を編集した人
東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。
