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【京都大学法学部の合格体験記】桜蔭中学高校での国語の授業や、成績を向上させた国語の読解方法について解説!

更新日:2026.05.29

プロフィール

ふて子
京都大学 法学部
弓道部、社会問題系サークル
弓道部副務、同サークル代表経験


幼少期から読解力をどのように育んだか

小学校に上がるまでの私は、多少の絵本は読んでいましたが、そこまで「本好き」という感じの子どもではありませんでした

両親からも、「昔はそこまでじゃなかったけど、どうして小学生の頃から本が好きになったんだっけね?」と言われるくらいです。

幼稚園では友達とごっこ遊びをするのが大好きでした。また、家に帰ってからも一人で人形遊びをしていました。ただ、人形の台詞を声に出すことなく、一人で黙々と人形たちを動かしていたので、周りからは少し不思議に映ったかもしれません。頭の中では人形たちが喋っていて、かれらの物語をつくりだしていました。この頃から、空想の世界に浸ることが好きだったのだと思います。

そして小学校に上がってからは『かいけつゾロリ』シリーズや、学校の図書室に置いてあった偉人の伝記漫画にドはまりしました。学校にはあまり漫画のようなものは置いていないので、それが合法的(笑)に読める漫画だったからです。図書室にあるキャッチーな本を全部読んで、「本を借りる」「本を読む」ことがどんどん身近になりました。

私には8歳上の姉がいるのですが、家の本棚にはその姉がかつて読んだ本が並んでいました。その中に、青い鳥文庫の『若おかみは小学生!』シリーズ、『黒魔女さんが通る‼』シリーズ、『獣の奏者』シリーズ、そして、『怪盗クイーン』シリーズ、『名探偵夢水清志郎事件ノート』シリーズ等々がありました。どの本も面白く、私は読書の沼にずぶずぶとはまっていきました。私は青い鳥文庫に育てられたと言っても過言ではありません。

そこから映画で観ていた『ハリー・ポッター』の原作も読んでみるなど、もっと分厚い本も読むようになりました。

ハリーポッターと賢者の石の本

ハリー・ポッターと賢者の石 1-2 – 株式会社 静山社

そして小学四年生のとき。担任の先生が読書に力を入れる先生で、「読書ラリー」という企画を独自に開催していました。2週間くらいの期間を設けて、期間中に全部で何頁読めたかを記録するものです。その頃にはすっかり読書少女になっていた私は燃えました。「読書ラリー」のお知らせを聞いた後、放課後に先生に宣言しました。「先生よりも沢山本を読みます。」と(その宣言のあと、たまらなく恥ずかしくなったのも覚えています)。そしてその週にはとにかく分厚い小説を読みまくり、読みまくりました。

このように気が付いたら読書少女となっており、小学5、6年のときの委員会では図書委員に立候補し、6年のときは図書委員長でした。ちなみに、中学に進級してからもずっと図書委員をやっていました。

私が沢山本を読むことができたのは、学校に充実した図書室があったこともさることながら、両親がよくBOOK・OFFに連れて行ってくれたからでした。BOOK・OFFで100円+税額で売られている本を複数冊買ってもらい、読書の幅を広げていきました。


中学・高校時代

私は中学受験をしたのですが、こんな感じで本を沢山読んでいた私にとって、国語は本当にフィーリングでなんとかなっちゃうものでした(こんなことを言ったら怒られてしまいますね)。

小学5年生の頃からサピックスに通い始め、そのカリキュラムの中で国語も学んでいましたが、取り立てての対策はしなかったように思います(というのも私は算数が苦手で、それを克服するのに必死でした……)。桜蔭の国語は記述量が多く、難しいと言われているのですが、結果的になんとかなってしまいました。

桜蔭に入学して6年間の国語の授業で特に良かったなと思うのは、中学2年生のときに百人一首を暗記したことです。

やっていた時はただ毎テストのごとに覚えねばならず、めんどくさいなぁと思いながらやっていましたが、後から良さに気が付きました。

百人一首をすべて覚えているというのは、すなわち、古文の例文が100個頭の中に入っている状態なのです。後から古文の文法を学習したときに、「あのとき覚えさせられたこれはあの活用なのか!」という驚きと、ただなんとなく覚えたものと古文の理論がつながるという新鮮な喜びを与えてくれました。

学校で使っていた百人一首の本はこちら。すべての歌に鮮やかな写真が使われているのですが、それがとにかく綺麗で、その歌が詠まれた情景を想像させてくれます。この本のおかげで遥か昔に詠まれた歌の美しさを感じることができました。

小倉百人一首の本

シグマベスト 鈴木日出男、山口慎一、依田泰

また、小学校高学年の頃から家のトイレに百人一首を貼っていました。「覚えなきゃ!」というよりも、百人一首の世界に触れて、浸るということが多かったです。

また、現代文の授業は、高校の時は夏目漱石の『こころ』や遠藤周作の『深い河』を半期かけて一冊読解するという授業がありました。教科書に載っている程度の分量ではなく、丸一冊を読解していくので、登場人物の心情や関係の変化を追う練習ができたなと思います。

中高の現代文の授業では論説文・物語文問わずグループワークの時間が設けられていました。物語文の場合、議論のテーマとしては、冒頭部分ではまず登場人物の性別・年齢や言動からどんな性格であると分かるかを、何か出来事が起これば、どんな出来事で、登場人物にどのような変化をもたらすか、そして最後では登場人物は全体を通してどのように変化したか、などを話しあいました。対話を通して他の人の発想を知ることで、自分では気づけなかった描写に気が付けますし、具体例を挙げて分析する中で、登場人物の複雑な感情も読み解くことができました。

生徒同士で議論をすることで、筆者の主張や登場人物の心情への理解を深めました。また、桜蔭の中間・期末テストの国語はとにかく記述量が多いので、分量を書くということも苦なく自然と出来るようになれたと思います(これは大学受験でも、大学生になった今の学部の試験でも必要な技術なので、感謝ですね)。

中学生の時も変わらず本を沢山読み続けていました。小学校に比べて更に沢山の本が置かれていて、新しい物語に出会うことができました。あまり物語以外の本を読まなかったのはもったいなかったなと思います。


大学受験

中高一貫校あるあるで、私は中3の時くらいから落ちこぼれ始めてしまいました。そろそろ大学受験もあるし勉強をやりはじめねばなぁと思いつつ、高1のときから塾を複数検討したのですが合わず、高2秋から駿台に通うことにしました。ただし通期で取った科目は英数のみで、国語と社会は学校で、そして高3の季節講習だけ全部の科目を取っていました。

国語はすべてなんとなくで、大切そうなところに線を引くだけで解いていた私にとって、高3の夏期講習で受けた、京大特化の現代文の授業が目から鱗でした。そこで学んだのは、国語を読む「技術」でした。

テキストに書き込む様子

その「技術」とは、あらゆる文章は、

  1. 「筆者の主張」の役割
  2. 筆者の主張を補強する役割
  3. 筆者の主張自体ではない、事実的文章

のうちいずれかに峻別することができるから、それを分析し三種類の括弧を用いて分類しながら読む、というものです。②には具体例や対比、レトリックが含まれます。

私は完全には理解できなかったので、①筆者の主張 ②具体例・対比など ③それ以外(筆者の主張を補強しているかどうか) でざっくりと分けて文章を読んでいました。

文章を読みながら、「今のこの一文はどの役割だろう」と考え、部分ごとに三つの【】〈〉()を使い分けることで、文章を構造化して読む術を学びました。

この技術は論説文だけでなく、物語文にも通用します。登場人物の気持ちは筆者の主張にあたり、情景描写もそれを補強するものとしてのはたらきがあります。

大切なのは、いずれに当てはまるにせよ、「この一文は、この段落はどういう役割をもっているのだろう」と考えながら、手を動かしながら読み進めることだと思います。


国語力の大切さ

国語力は、やっぱりどの分野に進むにせよ重要だと思います。

「国語力・読解力ってやっぱり大事だな」とよく感じるのは、学部の勉強で法学の教科書を読んでいるときです。

法律の教科書に書き込む様子

平易に書かれた教科書もありますが、深く学習するには、学説や判例をしっかり押さえることが必要です。しかし、学説や判例をきっちり学ぼうとすると、自然と内容が高度になります。完全に白黒つけられる分野ではないこともあり、学説や判例が入り乱れる中で、全てが取り上げられていて(ものによっては難解な書き方で)という中、「で、何が大切なの…?(怒)」と思う瞬間があります。

そんなとき、接続詞をヒントにしたり、構造に注目したりすることで、書かれている内容の関係を掴むことが重要になります。

これは法学に限った話ではなく、文理問わずすべての領域において大切なことだと思います。もちろん受験で国語の点数を伸ばすことも、国語力を伸ばすことで他の科目も伸ばすことも大切ですが、読解力はその後の人生にも重要な、すべての鍵なのです。

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この記事を編集した人

ヨミサマ。編集部

東大生がつくる国語特化の個別指導塾ヨミサマ。編集部です。国語のプロフェッショナルとして、国語が苦手な生徒から東大受験対策まで述べ二千人以上を指導してきた経験を記事にしてお伝えします。完全独学で東京大学文科Ⅰ類に合格し、「成績アップは国語で決まる!」著者の神田直樹が監修しています。