「小学生のときは国語が得意だったのに」。東大生が受験国語で点数が取れるようになるまで【ヨミサマ。講師インタビュー #02】 - ヨミサマ。

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「小学生のときは国語が得意だったのに」。東大生が受験国語で点数が取れるようになるまで【ヨミサマ。講師インタビュー #02】

こんにちは!ヨミサマ。編集部です!

今回は、東大生の国語特化の個別指導ヨミサマ。講師の中でも実力は抜群、講師の周先生に、その秘訣を聞くべくインタビューさせてもらいました!

今回ももちろん周先生に公開許諾をいただいたということで、思いきりご紹介させてください!
国語の成績急上昇事例、大公開していきます💡

インタビュイー(写真左):ヨミサマ。編集部
インタビュアー(写真右):ヨミサマ。講師の周先生

周先生のプロフィール

─── 周先生、自己紹介をお願いします!

:こんにちは、東京大学文科三類1年の周あやかです。
工学的アプローチからの気候変動対策に関心があり、持続型建築材料の研究や電気化学系の勉強をしています。いわゆる文系からも工学系に進学する道がひらけているのは東大の素敵な所ですね。
ヨミサマ。では、毎回一歩でも前進することを目標に、楽しく授業させていただいております。

─── 小中学生のころはどんな子どもでしたか?

:小中学生のころは、両親が共働き、かつ遠距離通学なこともあって、友だちと遊ぶというよりは鍵っ子生活を謳歌していました。夕方のテレビ番組は、今でも名前暗唱できるくらい見てましたし、寂しかったので夏休みなどになると図書館に入り浸っていました。

中学に入ると水泳部に所属したので、スパルタな運動部という環境にヒーヒー言いながら、スポ根を育んでいました。

周先生の小中高生時代と国語

─── 周先生はもともと国語が苦手だったと聞いたのですが、実際小中学生のころはどんな感じだったのでしょうか?

実は、小中学生のころは、まだ国語は得意な方の科目だったんです
むしろ得点源ですらありました。

中学入試のときも、算数が全然解けなかったのに受かったのも、国語の点数のおかげだと思っています。
また、中学1年生のときの国語の先生は、国語のテストが1位の人にカレーパンをあげる、ということをやっていて、そのカレーパンをもらったこともあるので、明確に得意な方だったと思います。

─── そうだったんですね!そもそも、その時期はどうして国語が得意だったんでしょうか?

本を読むことが大好きだったからだと思います。小中学生のころ、いわゆる「鍵っ子」だった私にとっては、本は数少ない娯楽の一つだったので、たくさん本を読んでいました。青い鳥文庫とかをよく読んでいましたね。

それゆえに、特に物語文が得意で、登場人物などの心情も感覚的に分かる部分が大きかったと思います。

─── 本が好きで、国語も得意。すごく順調だと思います。では、どの時期から国語を苦手に感じるようになったのでしょうか?

:高校生になると、少しずつ、しかし明確に状況が変わってきました。
大学入試の対策が始まり、記述問題の比率が増えていくにつれ、解けない問題が増えました。

今までは、感覚的に正解を選ぶことはできていたのに、自分の言葉で論理的に記述しなければいけなくなった途端、「あれ?解けないな?」ということが増えました。

─── 確かにそれは一つの挫折ですよね。それは、物語文も評論文も同様にできなくなったのでしょうか?

:そうですね。いずれのタイプの文章であっても、「自分の言葉で説明する」ということができなかったので、一向にできるようになりませんでした。

それが如実に出たのが、1回目の東大入試です。
私は1回東大入試に落ちていて、そのときの点数が49点でした。

─── 49点ですか。確かに、東大受験生の中では低めの点数のイメージがありますね。

周先生の国語勉強法

─── 逆に、2度目の受験では、国語の点数が80点になったとききました。ここまでの高得点は見たことがないのですが、何が起こったのでしょう?

:まず、高校3年生のときから予備校で某有名講師(現代文で日本一有名な方です(笑))の授業を受けていて、その効果が結実し始めました。

先ほども申し上げたように、全てを感覚で解いていたので、読解も記述も何もできていなかったのですが、まずはこの授業のおかげで、文章を構造的に読めるようになりました。

─── おお!それはすごいですね。どういうメソッドだったのでしょう?

実はかなりヨミサマ。と似ているメソッドなんですよね
彼は問題文に蛍光ペンで線を引きまくるのですが、なんのためかというと、
「ここは具体例なので重要度は低い」
とか
「ここはまとめの文章なので、しっかり押さえるべき」
とか、文章の内容本意ではなく、文章の構造に着目して解説をしてくれることが特徴的でした。

─── 確かに、それは誰かと共に学ばないと難しい部分ですもんね。読解はその先生の授業でできるようになったと思うのですが、では文章校正などの記述はどうしてできるようになったのでしょう?

:実は私は東大受験に落ちた後、別の大学に通っていました。秋ごろまでは、普通に大学生として過ごしていたので、特に受験勉強はせず、大学の授業を受けていました。

その際に、授業の課題でレポートを書くことが多かったんです。
その中で、他者の主張を引用し、自分の主張をどう書くか、という点を意識するようになって、国語の運用能力がすごい勢いで上がりました。
相手にとってわかりやすく書く、という能力がレポートによって育まれたことにより、記述に対する不安感はなくなりましたね。

─── 確かに、私も現代文だけは、今の方が受験生時代よりも点数が取れる気がします。一見直接国語に関係ない部分が国語力を上げることってありますよね。

おわりに

─── 最後に、ヨミサマ。の講師をやっていての感想を教えてください。

:ヨミサマ。ですごく良いなと思っているのは、小学生であっても、記述問題を解かせていることですね。

特に要約です。
小学生・中学生はあまり要約をやる機会がないかと思うのですが、実はとても重要なことだと思っています。

この要約という作業は、実はChat GPTなどでできることではなく、文章の論点と、作者の主張を表現するための道筋や対比など、「作者の戦略」を読み解いて説明するという、すべての国語力が試される問いだなと思っています。
そのような本質的な訓練に、若いうちから取り組むことができるというのは素敵なことだなと思っています。

─── ありがとうございます!今後も周先生のご活躍を楽しみにしています!

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